古代哲学への招待: パルメニデスとソクラテスから始めよう (平凡社新書 156)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582851564

作品紹介・あらすじ

宇宙の真理を数学的手法で求めたパルメニデス、対象化されざる「自己」の真理を求めたソクラテス。哲学の始源に見いだされる二つの道は、時に離れ、時にもつれあい、西洋哲学の流れを紡いでいった。それはいまもアクチュアルな問いを発し続ける…。歴史の霧のなかから、人間の思想のドラマが立ち現れる。独自の観点からの西洋古典古代哲学入門。

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    宇宙の真理を数学的手法で求めたパルメニデス、対象化されざる「自己」の真理を求めたソクラテス。
    哲学の始源に見いだされる二つの道は、時に離れ、時にもつれあい、西洋哲学の流れを紡いでいった。
    それはいまもアクチュアルな問いを発し続ける…。
    歴史の霧のなかから、人間の思想のドラマが立ち現れる。
    独自の観点からの西洋古典古代哲学入門。

    [ 目次 ]
    その1 パルメニデスとソクラテス
    その2 プラトンとクセノフォンが語るソクラテス
    その3 プラトンとアカデメイア
    その4 アリストテレス
    その5 エピクロスとストア学派
    その6 新プラトン主義とアウグスティヌス

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 古代哲学への招待―パルメニデスとソクラテスから始めよう
    (和書)2012年08月29日 21:37
    2002 平凡社 八木 雄二


    古代哲学の形成過程が非常に明確に示されていて、僕みたいな門外漢にもその意味が分かりやすく読むことができました。

    古代と中世のどちらを先に読もうかと迷いましたが、やはり順番に読むことにしました。

    中世哲学への招待を次に読みます。

    古代哲学者たちの思索を明確に示しているのでその違いや関係がよく解り格好の入門書でした。そして入門書でありながらその実は真理を言い得ているという面白い本だと思います。

  • パルメニデスとソクラテス◆プラトンとクセノフォンが語るソクラテス◆プラトンとアカデメイア◆アリストテレス◆エピクロスとストア学派◆新プラトン主義とアウグスティヌス

  • 私がピュタゴラスーパルメニデスの派閥の思想にアレルギーがあり、ヘラクレイトスの派閥だとよくわかった。

  • 現代の西洋人の思想の礎になっている古代ギリシャの哲学者の思想をおさらいする新書。
    パルメニデスとソクラテス、プラトンとクセノフォン、エピクロス....ちょっと時代が下ってアウグスティヌスあたりまでをカバーしている。高校の倫社で習うよりは深く、夫々の哲学者に絞った一般書よりは浅く広い感じ。解説するテーマは、特定の焦点を絞っているようなので、概括的・体系的な哲学史とは趣を異にしている。悪く言えば中途半端なのかも知れないが、正直、掴みどころを得るのに苦慮した印象がある。あとがきがちょっとしたエッセイになっていて、この一文はなかなか秀逸だった。

    <note>
    ▼言葉では説明できず、行動でしか表現できない「知識」というものが存在する。
    ▼真実を知るための「思慮」は、憶測からの恐怖を取り去り、平静を得る根拠になる。

  • 07/11

  •  パルメニデスから初め、ソクラテス、プラトン、アリストテレスと来て、エピクロス、ストア派、新プラトン主義とアウグスティヌスと、古代哲学の大まかな流れを見ながら各学派の考えかたを解説してくれる。古代哲学というのなら、タレスから始まるものと思ったが、この本ではこの流れがシックリ来る。

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著者プロフィール

1952年、東京生まれ。慶應義塾大学大学院哲学専攻博士課程修了。文学博士。専門はドゥンス・スコトゥスの哲学。現在、清泉女子大学非常勤講師、東京港グリーンボランティア代表。東京キリスト教神学研究所所長。著書に『スコトゥスの存在理解』(創文社)、『イエスと親鸞』(講談社選書メチエ)、『中世哲学への招待』『古代哲学への招待』(平凡社新書)、『「ただ一人」生きる思想』(ちくま新書)、『神を哲学した中世――ヨーロッパ精神の源流』(新潮選書)、『カントが中世から学んだ「直感認識」』(知泉書簡)、『天使はなぜ堕落するのか――中世哲学の興亡』(春秋社)など。訳書にドゥンス・スコトゥス『存在の一義性 ――ヨーロッパ中世の形而上学』(知泉書館)、『中世思想原典集成』(共訳、平凡社)など。

「2022年 『1人称単数の哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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