和食の力 (平凡社新書 174)

著者 :
  • 平凡社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582851748

作品紹介・あらすじ

「食事は命の基であると同時に、生活の基でもある。かつて三度の食事は家庭教育の場でもあった。」今、食事が変わり、家事のかたちが変わる中で、人間までが変わってしまったように思える。かつて私たちが食べていた「和食」には、さまざまな知恵と工夫があり、人をつくる「力」があった。「昭和のくらし博物館」館長である著者が、研究者として、生活者として語る「食」。

感想・レビュー・書評

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  • 「昭和のくらし博物館」館長・小泉和子インタビュー「昭和の家事を多くの人に伝えていきたい」 | キネヅカ(2021.11.14)
    https://www.kinezuka.jp/koizumikazuko/

    (いま聞く)小泉和子さん 生活史研究者・昭和のくらし博物館館長 くらしの歩み、学んだ哲学は:朝日新聞デジタル(有料記事 2023年2月24日)
    https://www.asahi.com/articles/DA3S15565247.html

    和食の力 - 平凡社
    https://www.heibonsha.co.jp/book/b163121.html

  • 食文化は大切だと思う。
    最近、高級ステーキハウスなんかは、徐々に目覚めて、ナイフフォークとともに箸も用意し、ご飯は茶碗に盛るようになってきた。
    ご飯はお茶碗で箸が一番おいしく、便利に頂ける。日本の(アジアのかな?)世界に誇るべき文化だ。

    本書では、平安時代には貴族の食卓では匙も箸も一緒に出た。匙はもっぱら飯用、今の韓国でもおかずは箸、飯は匙らしい。あらためて偏見無く考えてみると、そうかなと思えてくる。

  • [ 内容 ]
    「食事は命の基であると同時に、生活の基でもある。かつて三度の食事は家庭教育の場でもあった。」
    今、食事が変わり、家事のかたちが変わる中で、人間までが変わってしまったように思える。
    かつて私たちが食べていた「和食」には、さまざまな知恵と工夫があり、人をつくる「力」があった。
    「昭和のくらし博物館」館長である著者が、研究者として、生活者として語る「食」。

    [ 目次 ]
    1 和食の力家事の知恵(失われる和食のシステム 出汁 ほか)
    2 食の風景(蕎麦打ちは紳士の教養? 食事の作法 ほか)
    3 歴史の中の食(魚好きの日本人 箸と匙 ほか)
    4 台所と道具(台所、近代的で快適に システムキッチン ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 食は大事!日本の食文化が崩れてしまった今、ぜひ一読して欲しい一冊。

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著者プロフィール

1933年東京生まれ。登録文化財昭和のくらし博物館館長・家具道具室内史学会会長・工学博士。専門は家具道具室内史と生活史。著書に『家具と室内意匠の文化史』(法政大学出版局1979)、『簞笥』(同1982)、『和家具』(小学館1996)、『船簞笥の研究』(思文閣出版2011)、『「日本の住宅」という実験──風土をデザインした藤井厚二』(農文協2008)、『道具が語る生活史』(朝日新聞出版1989)、『昭和のくらし博物館』(河出書房新社2000)、『台所道具いまむかし』(平凡社1994)、『くらしの昭和史──昭和のくらし博物館から』(朝日新聞出版2017)、『昭和の家事──母たちのくらし』(河出書房新社2010)。
訳書に『イギリスの家具』(西村書店1993)、『図説イギリス手作りの生活誌』(東洋書林2002)。
英文図書Traditional Japanese Furniture(講談社インターナショナル1986)、Traditional Japanese Chests(同2010)。
記録映画「昭和の家事」を制作(2010)。

「2020年 『掃除道具』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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