道路行政失敗の本質―“官僚不作為”は何をもたらしたか (平凡社新書)

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著者 : 杉田聡
  • 平凡社 (2003年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582852028

道路行政失敗の本質―“官僚不作為”は何をもたらしたか (平凡社新書)の感想・レビュー・書評

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  • 官僚の天下りを批判した本。
    官僚なんて、他に仕事出来ないんだから、批判しちゃ可哀そうだよ。世界で一番憐れな仕事なんだから。

    道路公団は放漫すぎて崩壊した。

  • 書籍や章の見出しは,極端な表現になっているが,
    内容としては「ゾーン30」などのように,
    安全な道路作りを目指すための情報を記載している。

    内部留保を吐き出せば,安全な道路が作れるのだろうか。
    地域の合意が大切で,どう社会的合意を作って行くかの筋書きが欲しいかも。

  • 「本を売るならブックオフ♪」でたまたま見かけた本。以下一部のまとめ。

     官僚が行政官としての本来の任務を果たさず、国民に被害を与える事態が続出している。この不作為の大きな要因として、「天下り」がある。
     官僚は、自省OBが役員についている企業や業界に対しては、必要な規制を行わない。それは規制をかけることで自分の天下り先を失ってしまうからである。そうして、必要な規制をかけないために、エイズやBSE問題が発生してしまった。よって、早期勧奨退職を廃止し、定年制を導入することが最低でも必要であろう。
     なお、天下りは、民間企業へだけでなく、公益法人、財団・社団法人などへも行われている。公益法人等に、億単位の補助金をばらまく一方で、その法人の事業や人事に介入し、天下りポストを要求するのである。
     
     官僚の不作為は道路行政において、次の問題を生じさせている。
    ①環境行政と沿道汚染
     環境省(当時の環境庁)は1980年代に、鉄鋼・自動車等の業界の圧力などにより、大気中の汚染物質の環境基準を緩和してしまった。
     道路整備に伴い自動車が増加したことにより、以下の汚染物質を含む排気ガスも増加し、健康被害を生じさせている。
     NOX(窒素酸化物):ぜんそくを含む呼吸器疾患の発症と強い相関
     CO(一酸化炭素):光化学スモッグの一因
     PM(粒子状物質):非常に微小で通常のマスクは通過してしまう。花粉症の増加の一因ともいわれる。ぜんそくや肺ガンを誘発しているおそれもある。
     また、道路公害としては、排気ガスに加え、騒音と低周波振動の害がある。騒音は、沿道の住民の睡眠を妨害し、心身に悪影響を及ぼす。聞こえないが振動として知覚される低周波も、頭痛や不眠など様々な症状を引き起こす。この低周波の発生は、特に高架橋近隣で顕著である。

    ②都市行政と住めない街の出現
     自動車優先の道路行政により、公共交通機関は衰退し、高齢者や子ども達の移動が困難になった。
     また、商店街に関しては、郊外の大型店に客が流れたため商店街は衰退し、高齢者は困難を強いられている。

    ③交通安全行政と途方もない殺傷構造
     交通事故により、毎年、死者が阪神淡路大震災に匹敵する6,000人に達し、23万人が負傷している。責任は、第一に運転者にあるが、自動車そのものや道路行政にも欠陥がある。これらに適正な規制をかけたりしないことも、官僚の不作為である。
     車の欠陥の一つとして死角がある。視覚上の死角の原因としては遮光ガラス、聴覚上の死角の原因としてカーステレオがある。また、カーナビや携帯電話も運転者の意識をそらして危険である。
     道路の欠陥を改善させるためには、見通しの悪い地点の隅切り、右折レーンの整備、歩車分離式信号の導入、歩道のバリアフリー化、スピードが出ないよう生活道路へのハンプ(出っ張り)の設置などが有効である。

  • [ 内容 ]
    エイズ禍、狂牛病問題は、「官僚がなすべきことをしない」ために起こった。
    しかし、この「官僚不作為」は、道路行政においてこそ顕著に、そして長年にわたってくり返されてきた。
    それによって、今や国民はムダな道路建設の財源となる税金を支払わされているだけでなく、命の存続すら困難な状況にある。
    「官僚不作為」という視点から、日本の道路行政の問題を告発し、糾弾と改善への提言を行なう。

    [ 目次 ]
    第1章 「官僚不作為」とは何か
    第2章 道路建設行政と財政の破綻
    第3章 道路・環境行政と生存さえ脅かす沿道汚染
    第4章 道路・都市行政と住めない街の出現
    第5章 道路・交通安全行政と途方もない殺傷構造
    第6章 官僚の任務と道路行政

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エイズ禍、狂牛病問題は、「官僚がなすべきことをしない」ために起こった。しかし、この「官僚不作為」は、道路行政においてこそ顕著に、そして長年にわたってくり返されてきた。それによって、今や国民はムダな道路建設の財源となる税金を支払わされているだけでなく、命の存続すら困難な状況にある。「官僚不作為」という視点から、日本の道路行政の問題を告発し、糾弾と改善への提言を行なう。

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