ヨーロッパ 本と書店の物語 (平凡社新書)

著者 :
  • 平凡社
3.39
  • (2)
  • (5)
  • (10)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 58
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582852349

作品紹介・あらすじ

ドン・キホーテの妄想を可能にした行商本屋による書物の流通。バルザックが描き出した十九世紀パリ出版業界の闇。二十世紀文学の産婆役をはたしたパリの小さな書店たち…。本はいつの時代も、「文化」と「商品」の二律背反のなかで、たいていは世知辛く、時折華やかな存在を刻んできた。その舞台はもちろん、多様な姿で歴史に現れた書店群。書物と文化、文学を取り巻く麗しい神話と過酷な現実。「本」をめぐる近世〜近代ヨーロッパの多彩なドラマを描く。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00109270

  • 新書文庫

  • 最初から、ギリギリの危険をはらんでいた書店と出版と、大衆という読者。

    本の歴史はなんとなく知っていても、書店や出版の歴史を考えたのは初めてでした。おもしろかったです。「本の友書店」のアドリエンヌ・モニエやシェイクスピア・アンド・カンパニイ書店のシルヴィア・ビーチあたりの面々とか、もっと知りたいと思いました。

  • [ 内容 ]
    ドン・キホーテの妄想を可能にした行商本屋による書物の流通。
    バルザックが描き出した十九世紀パリ出版業界の闇。
    二十世紀文学の産婆役をはたしたパリの小さな書店たち…。
    本はいつの時代も、「文化」と「商品」の二律背反のなかで、たいていは世知辛く、時折華やかな存在を刻んできた。
    その舞台はもちろん、多様な姿で歴史に現れた書店群。
    書物と文化、文学を取り巻く麗しい神話と過酷な現実。
    「本」をめぐる近世~近代ヨーロッパの多彩なドラマを描く。

    [ 目次 ]
    書物と書店の出現
    行商本屋の巡回
    ゲーテとイタリアの書店
    貸本屋の登場
    バルザック『幻滅』の書籍商
    古本屋の位置
    三文文士の肖像
    キオスク書店の開店
    ドイツの出版社と書店
    オデオン通りの「本の友書店」
    シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店
    ディドロを再考する

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4582852343
    ── 小田 光雄《ヨーロッパ 本と書店の物語 20040716 平凡社新書》
     

  • フランスを中心にドイツ、イギリスと本や書店の歴史の概説。

  • これはなかなか面白かった! 当時の本を出したい人と読みたい人と、それを売る人の関係性やら世界観がとてもツボ。何かしらのかたちで創作に活かしたい。というか活かす。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1951 年、静岡県生まれ。早稲田大学卒業。出版業に携わる。著書に『新版図書館逍遥』(論創社)、『書店の近代』(平凡社)、『〈郊外〉の誕生と死』、『郊外の果てへの旅/混住社会論』、『出版社と書店はいかにして消えていくか』などの出版状況論三部作、インタビュー集「出版人に聞く」シリーズ、『出版状況クロニクル』Ⅰ~Ⅵ、『古本探究』Ⅰ~Ⅲ、『古雑誌探究』、『近代出版史探索』Ⅰ〜Ⅶ、『新版 図書館逍遥』『私たちが図書館について知っている二、三の事柄』(中村文孝と共著)(いずれも論創社)。訳書『エマ・ゴールドマン自伝』(ぱる出版)、エミール・ゾラ「ルーゴン=マッカール叢書」シリーズ(論創社)などがある。『古本屋散策』(論創社)で第29 回Bunkamura ドゥマゴ文学賞受賞。ブログ【出版・読書メモランダム】https://odamitsuo.hatenablog.com/ に「出版状況クロニクル」を連載中。

「2024年 『出版状況クロニクルⅦ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小田光雄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×