- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582852349
作品紹介・あらすじ
ドン・キホーテの妄想を可能にした行商本屋による書物の流通。バルザックが描き出した十九世紀パリ出版業界の闇。二十世紀文学の産婆役をはたしたパリの小さな書店たち…。本はいつの時代も、「文化」と「商品」の二律背反のなかで、たいていは世知辛く、時折華やかな存在を刻んできた。その舞台はもちろん、多様な姿で歴史に現れた書店群。書物と文化、文学を取り巻く麗しい神話と過酷な現実。「本」をめぐる近世〜近代ヨーロッパの多彩なドラマを描く。
感想・レビュー・書評
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新書文庫
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最初から、ギリギリの危険をはらんでいた書店と出版と、大衆という読者。
本の歴史はなんとなく知っていても、書店や出版の歴史を考えたのは初めてでした。おもしろかったです。「本の友書店」のアドリエンヌ・モニエやシェイクスピア・アンド・カンパニイ書店のシルヴィア・ビーチあたりの面々とか、もっと知りたいと思いました。 -
[ 内容 ]
ドン・キホーテの妄想を可能にした行商本屋による書物の流通。
バルザックが描き出した十九世紀パリ出版業界の闇。
二十世紀文学の産婆役をはたしたパリの小さな書店たち…。
本はいつの時代も、「文化」と「商品」の二律背反のなかで、たいていは世知辛く、時折華やかな存在を刻んできた。
その舞台はもちろん、多様な姿で歴史に現れた書店群。
書物と文化、文学を取り巻く麗しい神話と過酷な現実。
「本」をめぐる近世~近代ヨーロッパの多彩なドラマを描く。
[ 目次 ]
書物と書店の出現
行商本屋の巡回
ゲーテとイタリアの書店
貸本屋の登場
バルザック『幻滅』の書籍商
古本屋の位置
三文文士の肖像
キオスク書店の開店
ドイツの出版社と書店
オデオン通りの「本の友書店」
シェイクスピア・アンド・カンパニイ書店
ディドロを再考する
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4582852343
── 小田 光雄《ヨーロッパ 本と書店の物語 20040716 平凡社新書》
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フランスを中心にドイツ、イギリスと本や書店の歴史の概説。
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これはなかなか面白かった! 当時の本を出したい人と読みたい人と、それを売る人の関係性やら世界観がとてもツボ。何かしらのかたちで創作に活かしたい。というか活かす。