自分の顔が許せない! (平凡社新書 235)

  • 平凡社
3.25
  • (3)
  • (10)
  • (22)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 84
感想 : 15
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582852356

作品紹介・あらすじ

なぜ、顔や身体にこだわり、悩まなければならないのか?「美容整形の女王」と「顔にアザのあるジャーナリスト」が、その答えを求めて、ユーモラスかつ真面目に対話する。美醜の競争、化粧と整形、東電OL、マイケル・ジャクソン…。そして、技術の進歩によって、サイボーグ化するこの時代へ。自分の顔に満足している人も、そうでない人も、この「言葉の格闘技」にご参加ください。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 肉体の数だけ言語がある、という考え方には共感。

  • 生まれつき顔にアザがある石井さんと、
    整形の女王・うさぎさんの対談!

    面白かった♪

  •  買物と整形の女王中村うさぎと顔に生まれつきのあざのあるジャーナリストの石井政之の対談本。

     整形の過程を公開する中村うさぎと顔にあざがある人生をさらけ出す石井政之。対照的に見える二人だが、自分の顔(体)を強く意識しその心情を表現するという大きな共通点がある為に、二人の対談は非常に噛み合ったものになっている。整形だけでなく多くの話題から人の身体性と自意識の関係について語り合う。二人の自分をさらけ出しての言葉には印象に残るものが多い。
     この対談の最後の方にある様に、人の心はその人の持つ身体抜きに語ることはできない。そういう意味では人は自分の身体から逃げることはできないし、逃げるべきではないと思う。

     イロモノ的な対談ではなく心と身体を考える上で有益な対談本。
     中村うさぎのフェイスリフトの手術写真と石井政之の顔のあざはカラーで載せてほしかった。

  • 単純性血管腫により顔の右半分にアザのある石井政之と、自らの美容整形のプロセスをメディアに公開している中村うさぎの対談。
    他のレビューでは、「中村うさぎの良さが出ていない」との批判があるようだけれど、私は2名の他の著書を読んだことがないので、そのあたりはよくわからない。
    内容云々というよりも、人がどのように自分の身体をとらえているのかを考えさせられる一冊だった。
    人の身体への葛藤は、アザや傷の大きさに依らない。だから「~ちゃんは、あなたと比べてあんなに大変。だから気にすることないのよ」と説得することは、ほとんど意味がないことである。
    読後、人の身体のとらえ方に思いをはせていくと思考が止まった。そして少し落ち込んだ。自分の偏見と偏狭さが、そこにはあった。

  • [ 内容 ]
    なぜ、顔や身体にこだわり、悩まなければならないのか?
    「美容整形の女王」と「顔にアザのあるジャーナリスト」が、その答えを求めて、ユーモラスかつ真面目に対話する。
    美醜の競争、化粧と整形、東電OL、マイケル・ジャクソン…。
    そして、技術の進歩によって、サイボーグ化するこの時代へ。
    自分の顔に満足している人も、そうでない人も、この「言葉の格闘技」にご参加ください。

    [ 目次 ]
    第1章 自分の顔に満足しているか(「自分よりブスな人は目に入りません」「石井になら自分の気持ちをわかってもらえる」  ほか)
    第2章 化粧VS整形(化粧を語る 美容整形手術を語る ほか)
    第3章 自分の身体は誰のものか(プチ・マイケル・ジャクソン気分 犯罪者と「普通の顔」 ほか)
    第4章 サイボーグ化する現代(女性にとっての美人モデルはバービー人形 自意識の安定のために身体をいじる ほか)
    第5章 身体が違うと文化が異なる(「治らない」アザの治療 アザをなくすかどうかの選択権は僕にある ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 収穫はちょっとだけ掲載されている中村氏のフェイスリフト手術画像。顔がべろんと切開されている様子が衝撃的。美容整形ってそういうことなんだなぁ・・・と。

  • 生まれつき顔にあざのある人と、こだわりをもち美しくなりたい人の対談。その中でも共通点があり奥が深い。でも人のことはやっぱりよくわからないものだ。みんなわかってるつもりになってるだけなんだろうなぁ。驚いたのがフェイスリフト。今プチ整形が簡単なように言われてるけど、手術の写真見るとぞっとする。・・・・こわっ。

  • にえきらないひと、石井政之。なんかうさぎ氏と話がかみ合っていないような気がした。『整形してから鏡を見なくなった、自分の顔じゃないから気にならない、理想の顔を手に入れるのではなく自分の顔を捨てる行為』という彼女の話に感慨を得る。

  •  不安定な「美」に対して中村うさぎが小さく吠える(^^; 石井政之との対談はこだわりをとぎすましていくと、最後は平凡に戻る。

  • \105

全15件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1958年2月27日生まれ。
エッセイスト。福岡県出身。
同志社大学 文学部英文学科卒業。
1991年ライトノベルでデビュー。
以後、エッセイストとして、買い物依存症やホストクラブ通い、美容整形、デリヘル勤務などの体験を書く。

「2017年 『エッチなお仕事なぜいけないの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中村うさぎの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×