東大教授の通信簿: 「授業評価」で見えてきた東京大学 (平凡社新書 263)

著者 :
  • 平凡社
2.88
  • (0)
  • (2)
  • (11)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 47
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582852639

作品紹介・あらすじ

大学改革の進む二〇〇四年四月、国立大学は法人化された。運営の責任と権限が国から大学自身に移され、大学間の競争が過熱する中、教授もサバイバル時代に突入!?それは"日本の最高峰の学府"東京大学も例外ではない。東大の授業と教授の姿、当世東大生気質、そして東大に立ちはだから問題とは?教養学部で行われた「学生による授業評価」をもとに現役東大教授が書き下ろした「東大の実態」。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2005年刊行。

     著者は東京大学大学院総合文化研究科教授。

     購買させようという目的からすれば、タイトルの勝利というべき書であり、ただそれだの書とも言えそう。
     一読したら再読の必要は感じない。

  • 著者の勝手な思い込みではないかと思われる記述も多い.
    また,「中学生レベルの反論」等,他人を見下したような記述が下品である.反論内容を著者がちゃんと理解しているかは外野からは判断できない.

    もっとも,本書には面白い内容も含まれている.特に,学生が感じた教員の「熱意」や講義の「難易度」と授業評価が,きれいな相関関係としてプロットされているデータ等である.こういうデータ自体は非常に興味深い.

  • 東大の授業後のアンケートの集計を元にした話。

    教える人、受ける人双方にとって良い授業。
    レジュメ

    「よい授業とは?」
    能動的な授業
    学ぶきっかけ、興味を与えてくれる
    モチベーションを上げてくれる
    うまくノセてくれる人
    自分の意見を言える⇔受け身の授業
    映画論という授業→映画と文化、生活、政治を交えたモノ
    娯楽と勉強の合併

  • 授業評価の観点としては多少参考にはなる。

  • 東大での授業評価の結果をもとにした、大学改革法。筆者は授業評価の委員をやっているようで、非協力的な教員たちに対するなげきが随所に見られる。愚痴を羅列した本とも言える。何をどうすれば授業がよくなるのか、ということはあまり見えてこない。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

石浦 章一(いしうら・しょういち):1950年石川県生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業、東京大学理学系大学院修了。理学博士。国立精神・神経センター神経研究所、東京大学分子細胞生物学研究所助教授、東京大学大学院総合文化研究科教授を経て、東京大学名誉教授。新潟医療福祉大学特任教授、京都先端科学大学特任教授、同志社大学客員教授。専門は分子認知科学、分子生物学、生化学。難病の解明をライフワークに、遺伝性神経疾患の分子細胞生物学研究をおこなっている。著書に『理数探究の考え方』(ちくま新書)、『小説みたいに楽しく読める生命科学講義』『遺伝子が明かす脳と心のからくり―東京大学超人気講義録』(羊土社)、『運動・からだ図解 脳・神経のしくみ』(マイナビ出版)、『タンパク質はすごい! ―心と体の健康をつくるタンパク質の秘密』(技術評論社)、『王家の遺伝子―DNAが解き明かした世界史の謎』(講談社ブルーバックス)ほか、多数。

「2024年 『70歳までに脳とからだを健康にする科学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石浦章一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×