新書457昭和マンガ家伝説 (平凡社新書 457)

著者 :
  • 平凡社
3.10
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本棚登録 : 37
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582854572

作品紹介・あらすじ

平岡正明は音楽と映画に強いが、漫画にもめっぽう強い。世界一のマンガ王国・日本にはゴダールやコルトレーンや若松孝二もいる。戦後批評史の未知の領域に屹立する漫画と漫画家の幻想世界を縦横無尽に解読。世の中にはジャズと映画のほかに、ちゃんとマンガがあったのだ。

感想・レビュー・書評

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  • まんが

  • 2009年刊行。著者は元ブントメンバー、政治結社「犯罪者同盟」結成に関わった作家。選書も評も、著者の強烈かつ独特の個性・モノの見方に彩られている。当たり前のことだが、自分の知らない漫画は世の中に数多く存在することを気づかせてくれる。その評の多様性についても。

  • 新書文庫

  • 2009年3月13日、初、並、帯無

  • 平岡正明さんといえば誤爆をおそれないそのぶっとい語り口が魅了なんでありますが、そういえば漫画についての文章はまとめて読んだことがなかったんでした。本書でも「安彦良和」を「あびこ」とわざわざルビをふって間違えたりしてますけど、でもこの熱量というか暴走具合が愛おしいのです。著者の少女漫画論も読みたかったなあ、とただいま妄想中です。

  • [ 内容 ]
    平岡正明は音楽と映画に強いが、漫画にもめっぽう強い。
    世界一のマンガ王国・日本にはゴダールやコルトレーンや若松孝二もいる。
    戦後批評史の未知の領域に屹立する漫画と漫画家の幻想世界を縦横無尽に解読。
    世の中にはジャズと映画のほかに、ちゃんとマンガがあったのだ。

    [ 目次 ]
    小松崎茂
    六浦光雄
    長谷川町子
    手塚治虫
    谷岡ヤスジ
    赤塚不二夫
    松本零士
    石ノ森章太郎
    平田弘史
    滝田ゆう
    寺沢武一
    かわぐちかいじ
    安彦良和
    富永一朗
    西岸良平
    秋本治

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 今、別稿を書いていたところ、必要を感じて平岡正明の『ヒトラー入門』を引こうと思ったけれど、本を引っ張り出すよりPCで調べようとキーを叩いたら・・・・・なんということでしょう、我が愛する平岡正明が7月9日午前2時50分に身罷ったという記事を目にして、大声で叫んで号泣してしまいました。

    享年68歳、脳梗塞だったそうです。

    もう少ししたら公開するつもりで、読書ノートの未公開の部分に、彼の100冊以上の著作をラインナップして、レジュメも書き貯めて準備していました。

    彼と出会わなかったら、私はひ弱な文学少女のままで、今頃はどこかの賞にでもあわよくば引っかかかって、作家デビューも果たしていたかもしれませんが、彼のお陰でそういう愚かなことをしないで済んだのです。

    いや、その、何を言っているのでしょう私は、ともかくこの本は、えっ? マンガ評論って書いてたっけ彼は、とあらゆる雑誌をチェックしてるつもりで見たことがなかったのですけれど、それもそのはず、これは書き下ろしでした。

    購入して2か月以上経つのに未読です。・・・・・何を書くにも、身体から力が抜けてしまった状態でフラフラしています。私は立ち直れるでしょうか。

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著者プロフィール

1941年東京生まれ。早大文学部中退。1963年『赤い風船あるいは牝狼の夜』刊行し猥褻図画頒布容疑で指名手配。1964年、現代思潮社から『韃靼人宣言』刊行。1970年代後半より新左翼退潮後は辺境に位置する文学・芸能の評論分野で活躍。主な対象は筒井康隆、五木寛之、山田風太郎、山口百恵、河内音頭、三波春夫、大山倍達等。1993年『浪曲的』で斎藤緑雨賞受賞。1992年~94年まで「ハマ野毛」を編集・刊行、荻野アンナ・田中優子・種村季弘らが参加。「野毛大道芸」にプロデューサー的参画。後年、落語論を連続刊行し『快楽亭ブラックの毒落語』(彩流社)が遺著となる。最高にグルーブする平岡節は永久不滅、まさに批評界のヘラクレスである。 

「2012年 『人之初 平岡正明自伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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