- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582856262
作品紹介・あらすじ
銀行という組織は「堅い」とか、「融通が利かない」と評されることが多い。それはカネを扱う「特殊な」商売をしているからである。さらに、その特殊性や数の少なさが組織を見えにくくさせるだけではなく、彼ら自身が「特殊な」事業を行っていると錯覚し、時に、顧客である個人や企業に対して居丈高な態度になるのだ。わかりにくい銀行という事業体、はたして、その実態とは。
感想・レビュー・書評
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2015年3月6日読了。銀行内外に勤めた著者による、メガバンク・地銀など銀行や信金・信組・ノンバンクらの業態・戦略・数字・文化の違いなど。薄い新書だし、「半沢直樹」シリーズの読書で予習済みのためあっという間に読めた。これを読むと、銀行が恐れるのは「リスクの高い事業に手を出すこと(=新規先に融資すること)」「金融庁ににらまれること」であり、顧客へのサービスや他行との差別化などは二、三の次となるのは当然、と改めて理解。行員は反骨心など精神を犠牲にしイエスマンとなる代償として他業種に比べて高い給与を得る、という実態はなんともやるせない…。その環境にいれば、意外と自分も勤まってしまうのかもしれない、と思うのが怖い。本書が刊行されたのは東日本大震災の直後、東北の地銀の疲弊と異業種からの銀行業参入の影響・変化に筆者は注目しているが、それは現実どのようになったのだろうか。
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銀行についてざっくりと書かれた本。
初版は2012年なのでまだまだ読む価値はあると思われる。
広く薄く銀行について知るにはうってつけの本。 -
日本の金融機関って客観的に見てどうなの?という視点を取り戻すべく読みました。普段は近すぎる距離感で接しておりますので…再編がすすむ金融業界、次の変革は肯定的な意味でも否定的な意味でも「地方から」では?
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略称が少しわかりくい。
銀行入門というより、銀行批判かも・・・。