- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582856309
作品紹介・あらすじ
第九二代総理大臣麻生太郎は、福岡県の財閥、麻生家の御曹司として知られている。島根県出身の年配の方に、「田部家うんぬん」と言うと、「よく知ってるね!」と感心される。それぞれの地方には、地域経済に根ざした、地元では誰もが知る財閥・資産家の家系があるのだ。何代、何十年もその地域の高額資産を誇り、地方経済で無視しえない家系を紹介する。
感想・レビュー・書評
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系図が大好きなので、この方の本を読みあさっています。
系図を見ているだけでウットリします。
特にその系図の中に、知っている名前があれば尚更ウットリ。
あの企業とあちらの企業は姻戚関係なのね、なんて生活する上では役に立ちませんが、そういう知識がオモシロイですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2021/06/13
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ノンフィクション
お金
歴史 -
得るものはないが、「なぜか地域社会を支配してきたか家族的企業集団」について、なぜその地位につくことができたのかがわかるという一点において面白い
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明治から戦前にかけて地方財閥と呼ばれた全国の実業家を扱っている。創業から事業拡大の流れや戦後まで続いているかなどをコンパクトにまとめてあり面白い。コンパクトにまとめたせいか、ややストーリー性に乏しい。
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かつて麻生財閥の総帥でもある麻生総理大臣がカップヌードルの値段を知らなかったことが世間を賑わした事があったが、このエピソードを聞いて、いまだに「地方財閥」というのが健在であるのかとちょっと驚いたこともあった。
我が国の相続税法においては、どんな資産家でも3代でなくなるとも一般に言われているが、本書で知る「地方財閥家」の実態を知ると、一体どのようにして、彼らは現在まで「財閥」を維持しているのだろうとも思った。
「地方財閥」は「地域編」と「事業編」に分かれているが、その閨閥の広さと深さ、さらにいまだにそれを維持発展させていることに驚く。
本書を読むと、日本における事業の自由競争などは、形の上ばかりではないのかとさえ思えてしまう。
おそらく地方においては、これらの「地方財閥」が経済的主導権のみならず、政治的パワーをも独占しているのだろう。なんと旧態依然たる姿ではないのかとも思えた。
日本の政治においては、明治4年に廃藩置県という地方権力の解体が行われたが、一部の地方経済は、いまだそれ以前にとどまっているのだろうかとも思えた。
そのくらいに、本書で明らかになっている「地方財閥」の姿は、異様かつ醜悪に思える。
本書は、詳細な系図も含めて地方財閥の現状を冷静に分析した本であるが、内容が現状の報告にとどまっている点がちょっと物足りないとも思えた。 -
後に財閥と呼べるようになる企業のの事業展開を創業家族の系譜を軸にして、記していく内容
家系図がちゃんと載っているのだが、誰が誰やら私の頭の中のごちゃごちゃして疲れた
決してこの文章のせいではない
私は登場人物が多いとそうなるのだ どんな文章であれ・・・
それは置いておいて、
各節で各財閥を書いてあるのだが、関係のある財閥がほかの節で出てきた時その財閥が何章で書いてあるよという括弧書きがあるのは非常に助かったし、興味深く読めた
括弧書きを頼りに行ったり来たりで読んでいると、この財閥がこんなことしてる時にほかの財閥がこうして、こう関わっているのかといった感じに
最後まで読み進めた時、著者紹介に専門は企業集団、企業系列の研究とあって そうそうそういったものを読みたかったのだと私の中の青い鳥を見つけた感じだった -
地方財閥とは言っても有名な企業として残っているところも多くあり(衰退したところもある)、その発祥から現在までが簡潔にまとめられていています。
社名の由来なども書かれていたり、家系図に(直系ではないものの)坂東英二や相田翔子の名前が出てきたり、思わず「へぇ~」と言ってしまうような面白いネタもあります。
30~50年後には楽天・三木谷財閥、ソフトバンク・孫財閥、サイバーエージェント・藤田財閥などが成立しているのだろうか・・・と思ってしまいます。 -
良くも悪くも日本は家を重要視することが本書でもわかる。
雑学として学ぶところはあったが、誤植が散見された。 -
ユニチカはユニット・ニチ・ニチ・カンパニーの略で、
EPSONはE(エレクトリック)・P(プリンター)のSON(子ども)だそうです。へえー。