鏑木清方―逝きし明治のおもかげ (別冊太陽 日本のこころ 152)

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著者 : 倉田公裕
  • 平凡社 (2008年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (153ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582921526

鏑木清方―逝きし明治のおもかげ (別冊太陽 日本のこころ 152)の感想・レビュー・書評

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  • 鏑木清方という画家の概要を知る入門書としては
    とてもわかり易かったと思います。雑誌ですので
    図録や写真も大きく、カラーも美麗。

    彼がどんな経緯で明治の市井の女達や風景を描いたか。

    どんな美術学的背景や人生を歩いてきたのか
    掴むには最適でした。

    ごく普通の生活の中にいる人々が、すっきりと清楚で
    美しかった頃…。
    今は遠い憧憬でしかないかもしれませんが。
    少しの寂しさと、懐かしさが通り過ぎていきます。

    これを読み終わったら、たっぷりと作品のみを
    もう一度専門書で鑑賞するもよし。
    人となりに惹かれたなら彼の残した随筆を
    じっくり読むもよし。
    (彼は名文家でもありましたから…。
    是非一読をオススメします。)

    出版されてから年数が経っているので星を3つに
    しましたが、内容的には4つでもいいと思います。

    それにしてもこの方の絵を拝見すると
    樋口一葉だけでなく永井荷風や平岩弓枝を
    読みたくなるのはどうしてでしょう。

    画風に惹かされるところもあるのでしょうね。

    鎌倉においでになれる方は、ぜひ彼の記念館を
    お訪ねになり作品を生で鑑賞されることも、
    蛇足ですが強力にお勧めします。

  • 随筆があまりに素晴らしく読み終わるのが惜しいくらいだったので、こちらも再読。大判で清方の代表作が多数掲載されており見応え抜群。上村松園ファンの私だが、なるほど、あちらは「粋(すい)」で清方が「粋(いき)」なのだな、とお陰様で朧げながらもなんとなく理解できた。清方が挿絵画家だったのは本書を読むまで知らなかった。市井の人々をえがいたスケッチなどあるが、ササッとした走り書きでもさすがに風格がある。清方の描く美人画はどこか諦念のようなものさえ湛えていて、その執着の無さが「いき」なのだろうかと田舎者の私は思った。

  • 逗子図書館で読む。抜群の出来の本です。いつも感じることですが、この画家はうまいです。画壇に進出前後に、大きく変化します。進出前は、ワンパターンです。背景、服は違っても、同じ顔です。膨大な仕事を引き受けるためには、そうせざるえないのでしょう。それに対して、進出後は、多くのパターンが存在です。久しぶりに、鎌倉の記念館に行ってみようかな。前回は、失望したけど、次は大丈夫でしょう。

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