会津藩VS長州藩: なぜ“怨念”が消えないのか (ベスト新書 66)

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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584120668

感想・レビュー・書評

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  • 『会津と長州、幕末維新の光と闇』の後のせいか、やや物足りなく感じた。
    具体的に筆者が経験した会津と長州の関係を回復する活動について
    書かれていたことは興味深かった。

    会津についての話なので当たり前と言えば当たり前だけれど
    新選組についての記述はあやふやに感じることが多く、
    小説などフィクション要素が多くて真実味には欠けるのがやや残念。

    殴られた方は痛みを覚えている。
    殴った方にとっては大した印象もなく覚えていない。
    これは”よくある”話であろう。
    歴史を勉強すればするほど、教科書で学んだことと真実の遠さを感じる。
    全て事細かに教科書に記すことが出来ないのは兎も角としても
    故意に一方から見た事実のみを記す事は頂けない。
    しかしそれがまかり通っているのが現在の『日本の歴史』だ。


    特定アジアとの歴史すり合わせが悪いことだとは言わないが
    まず日本国内の話をまとめるのが先決ではないのか。
    明治から日本の政治はおかしくなってきていると常々思ってきたが
    改めてそう思う。

  • いまだに某大手広告代理店の支店会議では、
    福島支店長と山口・鹿児島支店長の席を隣り合わせにしないそうです。
    わだかまりの解消には、もう少し時間が掛かりそうです。

  • 表紙はこれと異なり、薄いピンク色
    ※2011.12.11売却済み

  • 会津藩、長州藩の双方に触れてあり、著者もできるだけ公平に書いたつもりなのかもしれませんがかなり会津びいきの印象。
    視点が変われば事実も違って見えるという(思い込みなどもありましょうが)よい例かもしれません。

  • 評価できる点は気軽に読める平易な文章と、モノクロで小さいながらも写真が比較的多く掲載されている点くらいでしょう。新選組についての記述も多いあたりはライトな層の受けを狙ったと思うのですが、その出典が創作の強い子母澤寛の新選組3部作と小説作品の司馬遼太郎の燃えよ剣からというのはいかがなものかと。これは日本史の苦手な人や中学生以下の年齢層向けの本ですね。物足りなさしか感じない本でした。

  • 戦争に正義も悪もないと思った。どっちみち、1番の犠牲者は、政治と関係ない、日々を生きるのに精一杯な庶民たち

  • 勝てば官軍?

    歴史ではなく、たった3世代前の人に起きたこと。
    会津(東北)の方々の苦悩を思うと、本当に頭が下がります。

  • 両方の視点から書かれているのが興味深かった。
    新選組が活躍したころからしか幕末のことに詳しくなかったので、それまでの歴史を知ることができた。
    長州藩VS会津藩の戦いは何度もあって、お互い何度も勝ったり負けたりしてるんですね。
    また、薩摩藩の立場も書かれていて興味深かったです。
    何故幕府方だった薩摩が長州と手を結んだのか、とか。
    もっともっと知りたいです、幕末。

  • 戊辰戦争で長州は文字どおり「勝てば“官軍”」であった。ということで、会津側には“怨念”も当然ある。会津若松辺りでは、「山口県出身」ということになると、周囲の人達と良好な関係が築けないなどという話しが真顔で語られる位らしい。が、「何時までもそういうことになるのだろうか?」と著者は考えるようになっており、そういうコンセプトで本書を著わしたようである。
    “VS”と題名に入れて、幕末期に会津と長州が争った経過を追っており、他方で長州の人達に関する紹介に紙幅を割いていて、なかなかに面白い。

  • 借り読み:2007/09 /萩市内の小さな御堂には白虎隊自決の場面を描いた石版画があり、地元の方が供養しているという話。憎しみだけの歴史から未来の展望は描けない。

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著者プロフィール

星 亮一(ほしりょういち)1935(昭和10)年仙台市生まれ。高校時代を岩手県で過ごす。一関一高、東北大学文学部国史学科卒。福島民報記者を経て福島中央テレビに入りプロデューサーとして歴史ドキュメンタリー番組を制作。著書に『会津藩燃ゆ【令和新版】』『天才渋沢栄一』『奥羽越列藩同盟』『武士道の英雄 河井継之助』『斗南藩』『呪われた戊辰戦争』など多数あり。また20年余に渡り戊辰戦争研究会を主宰している。

「2021年 『星座の人 山川健次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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