アドラー心理学 シンプルな幸福論 (ベスト新書 275)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584122754

作品紹介・あらすじ

本書では、「どうすれば幸福になれるか」ということについて、アドラー心理学に基づいて考えてみます。それはある意味、非常にシンプルな話になるはずです。けれども、「どうしたら幸福になれるのか」、「人は何のために生きているのか」という問いには、自動販売機から飲み物が出てくるように簡単に答えることができないというのも本当です。こんな時にはこうするというような簡便なマニュアルのようなものも作れません。しかし、どんなふうに生きればいいのかという一つの指針をはっきりと示すことはできると考えています。アドラーとの出会いが幸福の扉を開くことになるでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • 今日読了。「嫌われる勇気」の方は読むまでに時間がかかると思われたので、こちらから。
    途中、休み休み読んだのと、内容が深いので全体をわかった〜‼という感じではない。(文章自体は平易で著者の優しさが伝わってくる感じなので本が読めないという訳ではない。むしろ読みやすく書いてあると思う)
    それをでも、私がこの本の中で一番印象に残ったのが「自分の事を周りがすべてお膳立てしてくれると思っている甘やかされた子供のような考え」(私の意訳なので原文ママではないです)という部分。頭をガツンと叩かれたような衝撃。大人になるって色々な定義があるけれど(例えば自分で稼げるとか、結婚とか)本当はココなのかなと感じた。子供の頃は主に親をはじめとする大人に便宜を計らってもらって生きていける。だけど、大人になったら自分で出来る事はする。出来なかったり助けてもらいたかったりする事は自分できちんと伝える(それで助けてもらえるかはまた別)。そして自分も助けを求められたら自分の出来る範囲で手助けする。それが人間関係の中で生きるっていう事なのかとこの歳にしてやっと考えた。
    この本の主旨とは、違うかもしれないけれどこういった事を考えた本。

  • 「行動」の次元で他人から承認されることは必要ではないが、他人との関係の中に生きている限り、「存在」の次元では誰かから承認されている。

  •  アドラー心理学の基礎をわかりやすく解説した本。
     でも、著者の解釈が入り交じり、わかったようなわからないような・・・という感じ。
     アドラー心理学を学ぶ際の導入にはいいかも。

  • 岸見一郎氏の本。
    「嫌われる勇気」以前の岸見氏の著書は、「哲学的」な部分が多く感じられます。入門書向きではないと思います。
    岸見氏の考え方も、理屈ぽく感じてしまいます。
    本書は、先に「嫌われる勇気」や他の入門書を読んだ後に、読まれるといいと思います。

  • 人に嫌われたり、どう思われるかばかり気にして人付き合いが面倒くさくなってしまったけど、snsでみんなが楽しげに遊んでる写真を見る度に私もそこに混ざりたいのに…なんでまともに人間関係も築けないんだ…って。悲しくなって。
    ずっと自分がまともじゃないから、過去が悪いって思って楽しげな人を憎んだりしてたけど、この本を見て頑張ろうって思えました!
    難しくて全部は理解出来てないけど、なんとなく前向きになれました!

  • 精神分析の祖とされるフロイト、その高弟、アドラー。
     彼の哲学を具体的に使い、対人関係を乗り越えていこう、とするアドバイスの本です。他人を敵とみなさない、共同体へ所属感が幸福度を高める、自分のライフスタイルを変え、感情を変えていく、などです。

  • 2017129

  • ・ベースは同じだが、「嫌われる勇気」の方が体系的に書かれている。
    ・哲学的な考えが色濃く反映されている。
    ・人と関わらないでおこうと決心した人は、自分のことを好きにならないで置こうと決心し、自分の短所ばかりを見ようとする。
    ・自分を好きになるためには、ライフスタイルは自分で選んだということを知る必要がある。そして、今までとは違うライフスタイルがあるということを知る必要がある。漠然としたものではなく、明確なライフスタイルを選べば幸福になれると確信できるものを知る必要がある。
    ・他人の評価を気にかけるということは、人が自分に持つイメージに合わせるということ。他人の期待に合わせて生きている人。しかも複数の人の期待を満たすために生きようとすれば無理が生じるのは当たり前。しかもいくら努力しても他人の評価は他人にしか決められないので満足することは出来ず、常に不安になってしまう。一方でそのような生き方の方が楽だともいえる。
    ・他人に従わず、自由に生きようとすれば、他人から嫌われたり、大なり小なり摩擦が生じる。嫌われることは自由に生きるために支払わなければならない代償。誰かが自分を嫌っているとすれば、自分が自由に生きていることの証。
    ・自分が誰かの役に立っていると思える時に、自分を好きになれる。自分が他の人に役立っていると思えることを探してみる。他者に貢献することで所属感を持ち、ここにいてもいいと感じることができる。
    ・他者貢献は自己犠牲とは異なる。賞罰教育によって承認欲求が強いと、自己犠牲と考えてしまう。行為そのものに価値や意味を見出し、自己完結することが他者貢献。
    ・著者は小学生の時は中学生になった時のことを、中学生の時は高校生になった時のことばかりを考えていて、その時々を楽しめずにいた。進学するためには試験を受ける必要があるが、その時々の人生はそれに続く準備期間ではない。

  • 最近流行りらしいアドラー心理学(人間を二元論などではなく、全体的な個としてとらえる個人心理学)についての本
    思い悩むことのない人(僕)は読まなくてよいと思いました

  • アドラー心理学入門と嫌われる勇気を読んでいたので、この本についてはさらに新しいことは特段なかった。
    文章がやはり上手ではない気がする。

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著者プロフィール

1956年生まれ。共著書に『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)、訳書にプラトン『ティマイオス/クリティアス』(白澤社)ほか。

「2020年 『自然と精神/出会いと決断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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