原発大崩壊! 第2のフクシマは日本中にある (ベスト新書)

  • 197人登録
  • 3.72評価
    • (6)
    • (32)
    • (17)
    • (1)
    • (1)
  • 25レビュー
著者 : 武田邦彦
  • ベストセラーズ (2011年5月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584123294

原発大崩壊! 第2のフクシマは日本中にある (ベスト新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 武田さんは、安全な原発推進派である。原発推進派の抵抗勢力といってもいいかもしれない。だから、その中ではいつも無視される。それが「東大御用学者」に対する批判にもなる。武田さんは技術者だから、今の日本の原発はすべて危険だが、日本は本当は安全な原発をつくる技術はあるといいたいのだ。住民がわりきって、その危険性、事が起こったときにどう避難するかをわかっていれば原発をもってもいいという。電力会社は、風が一年を通じどう吹くか、事故が起こったときに人々はどう避難すべきかをあらかじめ住民にしらせるべきだという。しかし、そんな武田さんでも、今度の福島原発震災の処理をみて、日本人は原発をもってはいけないのではないかと迷いはじめている。前にも書いたが、今の日本の原子力委員会などは、原発は今度の震災でも壊れなかったから安全だという。たしかに、原子炉はこわれなかった。しかし、その周りの電源系統がこわれてしまったら同じことだ。武田さんは、今度の震災で、より深刻なのは、余震で女川等の原発の電源が切れてしまったことだという。これはまったく同感だ。原子炉と原発は違う。原子力をやる人たちは原子炉自身の安全しか頭にない。地震も外部電源も関心がないのだ。こんな人たちに日本の原子力をまかせておけるのだろうか。武田さんは技術者だから、情ではなく、科学的な見方を訴える。だから、福島の野菜や魚は食べてはいけないという。ぼくもこれには賛成だ。危ないものは危ない。福島支援は別のかたちですればいい。しかし、武田さんが使用燃料棒は危険ではないとか、プルトリウムの危険性を大きく言い過ぎるのはおかしいというのはひっかかる。現に今度の震災でも、六ヶ所村の外部電源が切れて、爆発一歩寸前だったというではないか。福島でもとまっていた4号炉の使用済み燃料が大量の崩壊熱を出し、水素爆発を起こしたではないか。武田さんの言うことには頷ける点もあるが、ひっかかることも多い。

  • 武田邦彦先生のご著書を読むのは2、3冊目です。東日本大震災以前のご本は科学的なお話が多く、後半に武田節が入ってくるものでした。今回は震災直後に書かれており、それまでご経験された実績からくる思いや、科学的な解説も読者にわかりやすく、全編に渡って武田節なので読みやすかったです。内容は時間の経過がありますので、現在の武田先生のお考えとは異なる部分もあるかと思います。情報補正しながら読むことをオススメします。

  • 環境問題の本で有名な武田教授。原子力発電所は原子炉だけで造られているものではなく、今回の地震で電気系統の脆弱性が明らかになったわけだ。原子炉だけが丈夫に作られていても、それだけでは安全ではないという事ですね。御用学者の話や自然エネルギーのウソの話など、難しい専門用語など意識せずに読めます。201307

  • もっと知らないと

  • 原発の安全性について長年携わってきた著者による、原発神話の崩壊を告げた一冊。

    現行の法律は「原発」ではなくあくまで「原子炉」を守るためのもの、というシンプルだけど強烈なメッセージが、実際の福島の現状と合わせて参考になった。

  •  マスコミの報道から、トンでもな内容かと想像していたのですが、良識のある内容でした。出版当時から考えれば、先進的な内容です。

  • 解りやすい言説である。原発の今後に関しては賛成も反対も冷静に議論していくしかない。原子炉を守るだけではなく、周辺住民を守ることを考えるようにすべしとの考えには賛同できる。自分の考えを持つために参考になった。

  • 武田邦彦氏の考えに全面的に肯定する訳ではないが、未来のエネルギーについて考えるヒントにはなる。

  • この本は一日30万アクセスの注目ブログの著者・緊急の書下ろしなんだそうです。僕は筆者のブログは読んでいませんが「原発が地震で壊れるのは想定内」などの提言には衝撃を受けました。

    マスメディアが信じられなくなってしまった以上、こういう本を読んで自衛するしかありません。僕はこの人のブログを読んだことは勉強不足で申し訳ないんですけれどまだないんです。本当にすみません。この人の本を読んでいると、マスメディアで言われていることがいかに『真実』を告げていないかということが本当によくわかりました。しかし、真実を告げたら告げたで確実にパニックになるでしょうから、それはそれでどうなのかと思っていますが…。

    ここに書かれている中でも
    『平常時、1年間に浴びても問題のない放射線量は1ミリシーベルト』
    『被曝放射線量=外部被曝+内部被曝』
    『福島県産の野菜とともに福島~千葉沖などの海で取れた魚は口にしない』
    最後の箇所は正直まだ野菜については『?』ですが、海上に高レベルの放射能を含んだ水を垂れ流した、ということはこういうことなのでしょう。そして『御用学者』と呼ばれる存在が巧妙にウソを垂れ流している、という事実を読むにつけ、慄然としましたね。

    彼らに安全といわれたらこの本にいわく
    『一体これは震度いくつぐらいの耐震想定でつくられているのですか?』と聞き返し、難しい言葉を並べられたら『だったら、もしその震度以上になったらどうするのですか?』
    と聞いて行くといいと書かれてあって、もし機会があれば実行してみたく思います。そのほかにも恐ろしいことがこれまたてんこ盛りにかかれておりまして、やっぱりこういうことは自分で考えていくしかないのだと、かなしいかなそういう風になってしまったんだなと、人類がいまだかつてない原発事故に遭遇してしまった日から国民一人ひとりに突きつけられた問題なんだなとあらためてそう感じました。しかし作者の言う『核燃料廃棄物貯蔵所は安全だ』という説には疑問を感じていますけれど、それ以外に関しては、ぜひ読んでいただければと思います。

  • 武田邦彦氏は4月7日の最大の震度を記録した東日本大震災の余震の際、震度4で東通原発、震度5で女川原発で起きた「電源喪失」から、「日本のすべての原発は地震で壊れる」ことを示唆している。
    理由として、原子力関係者は原発設計時、あまりにも「原子炉」を守ることを意識し過ぎている。実際に、原子炉は普通の家屋の3倍、冷却系は1.5倍、その他の周辺施設は普通の家と同じ耐震強度で作られているているという事実を挙げている。つまり、地震によって原子炉が壊れることはなかなか起きない。「核反応が暴走」するということは防ぐことはできるかもしれないが、冷却系の故障などによって、燃料棒を冷やすことができなくなることは多いにある。これらの結果が、今回福島原発でも起きた水素爆発である。
    日本ではなぜこのようなデタラメな耐震強度基準を採用していたのか?チェック機能を果たすことはなぜできなかったか?今後、原発問題に対して私たちがしていくべきこととは?ということがこの話の後、書かれています。観点としては、「科学技術」というテーマにそって進められるのですが、打ち疲れてしまったし、レビューなのにめちゃくちゃ長くなってしまいそうなのでしょうりゃーく!

全25件中 1 - 10件を表示

武田邦彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ウォルター・アイ...
有効な右矢印 無効な右矢印

原発大崩壊! 第2のフクシマは日本中にある (ベスト新書)に関連する談話室の質問

原発大崩壊! 第2のフクシマは日本中にある (ベスト新書)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

原発大崩壊! 第2のフクシマは日本中にある (ベスト新書)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

原発大崩壊! 第2のフクシマは日本中にある (ベスト新書)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

原発大崩壊! 第2のフクシマは日本中にある (ベスト新書)を本棚に「積読」で登録しているひと

原発大崩壊! 第2のフクシマは日本中にある (ベスト新書)はこんな本です

ツイートする