騙されるな日本! 領土、国益、私ならこう守る (ベスト新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584123836

作品紹介・あらすじ

本書では日本が抱える領土問題をまず取り上げるが、後半では、アメリカによる「日本経済植民地化計画」を取り上げる。こちらは直接の領土問題ではないが、日本が経済的にアメリカに侵食される、という意味では「もう一つの領土問題」と言ってもいいであろう。いずれにしても国家にとっての死活問題である。まずはその認識と覚悟が大事で、その上で相手を騙してでも交渉を有利に進めようというくらいのずる賢さを持ち合わせていないと、到底勝負にならないのだが、今の日本政府では、はなはだ不安である。日本を守るためにどう考え、何をすべきか。

感想・レビュー・書評

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  • 防衛省の空幕長という要職を務めた経験から、今の日本の覇権を狙う周辺国の危険性について警告。中国が尖閣諸島で、韓国が竹島で、そしてロシアが北方領土で日本を脅かしているという状況にも関わらず、相も変わらぬ「お人好し外交」を続ける日本政府に警鐘を鳴らす。同時期に書かれた前項の『ほんとうは危ない日本』が特に中国の脅威を訴えたのに対し、本書では経済戦争によって日本の植民地化を図るアメリカの脅威について言及する。日本に向けて毎年送りつけて来る「年次改革要望書」という名の命令によって日本潰しを画策するアメリカとの「最大の領土問題」について論じ、ならば日本を守るためにどう考え、何をすべきかを広く日本国民に説いている。

  • 太平洋戦争開戦の画策ハル国務長官のブレーンがコミンテルであったという歴史認識はなく、参考になった。国防からの視点は概ね世界における通常の価値判断であることは理解できるが、日本の国益を重視し、世界基準で防衛を考える他に日本の独自路線で発言力を伸ばす道はないのか、帝国時代の価値判断から現在の価値判断で戦略的に防衛を考えらえないかを考える機会となった。

  • おもいっきり批判的読書をしています。ここまで角度が違う意見を読むのは、頭の中でバトルしながら読める。疲れるけれど、そういう意味では面白いと思う。なんにせよ、批判的精神は大事だと思うが、この本は特にそれができない人には薦められない。

  • 読んでいて思うことを、筆者は常に一歩先にいた。どうなるのか、不安が募るが、私たち日本人にしか、日本は守れない。
    ニュースを読む視点が変わりました。

  • 尖閣諸島、竹島、北方領土における、現状と歴史について触れられているのみならず、日本と他国との関係や国際情勢、日本国内の問題が特語られている。

    領土問題といっても、土地のみの問題にとどまらず、核武装に対する考え方(田母神氏は核武装推進)や、情報戦争、そして、「隠れた領土問題」として経済植民地化されつつある日本について思慮深い指摘と提言をされている。

    田母神俊雄らしく、切れ味の良い論説は非常に読みやすく、納得のいくものとなっている。

    領土問題の話なのだが、TPP(田母神氏はTPP反対)や増税(田母神氏は増税反対)についても、表面的な事象から、その根底にある問題まで知ることができて、幅広く日本について考えることができる。

    各の問題にせよ、こと感情論でさまよってしまう日本国民にはよい意味でカウンターパンチとなる書と言える。

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    【内容(「BOOK」データベースより)】
    本書では日本が抱える領土問題をまず取り上げるが、後半では、アメリカによる「日本経済植民地化計画」を取り上げる。こちらは直接の領土問題ではないが、日本が経済的にアメリカに侵食される、という意味では「もう一つの領土問題」と言ってもいいであろう。いずれにしても国家にとっての死活問題である。まずはその認識と覚悟が大事で、その上で相手を騙してでも交渉を有利に進めようというくらいのずる賢さを持ち合わせていないと、到底勝負にならないのだが、今の日本政府では、はなはだ不安である。日本を守るためにどう考え、何をすべきか。
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    【目次】
    第1章 領土の必須条件は「実効支配」
    ・石原都知事の「尖閣諸島購入」発言
    ・領海侵犯の船は撃沈するのが基本 ほか

    第2章 核武装こそ領土交渉の切り札
    ・北方領土が奪われるまで
    ・もしアメリカが共産主義の脅威を認識していたら… ほか

    第3章 アメリカは日本の「経済植民地化」を狙う
    ・オレンジ計画とソ連の脅威
    ・これからの敵は「日本経済」 ほか

    第4章 情報戦争に負けるな日本!
    ・増税もアメリカに仕掛けられている?
    ・「開国」という名の日本潰し ほか
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著者プロフィール

第29代航空幕僚長

「2015年 『田母神「自衛隊問答」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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