日本人に「宗教」は要らない (ベスト新書)

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著者 : ネルケ無方
  • ベストセラーズ (2014年2月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584124321

日本人に「宗教」は要らない (ベスト新書)の感想・レビュー・書評

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  • 2017年1月

    ドイツ生まれの元クリスチャン、現在日本の曹洞宗の住職のネルケ無方が書いた、日本人の宗教観についての本。

    筆者は禅宗の僧侶であり、いわゆる日本人が信仰するようなお経や題目を唱える仏教とは少し異なる宗派。
    面白かったのは、禅の考えは日本人の生活に根付いているという考え方。家具を大切にすることや、掃除を行うことも修行の一つであるという、習慣のような考え方は実は禅宗の教えの流れであるという面白い発見があった。筆者の考え方と違う部分かもしれないが、仏教とは非常に哲学に近いものなのかなと感じる。
    欲を捨てる、ということが仏教の目指すことであるが、それは「今、ここにあること」を大事にするというシンプルな教えなのだなと理解した。どうしても日常の中では、もっとお金が欲しい、いい生活をしたいという思いは強くなってしまう。そうではなく、今生きている日常を受け止めていくことが大切なのだなと思う。

    また、面白かったのは先祖崇拝は日本人特有の考え方という点。あまりヨーロッパの人たちには馴染みがないものらしい。

  • どうしてドイツのキリスト教徒が仏教徒になったのか、キリスト教社会と日本社会の違いなどに興味があり、ネルケ無方氏の本をいくつか読んだうちの、最も面白かった一冊。
    日本の仏教の現状を葬式仏教と揶揄しつつも、これからの日本の仏教がどうあるべきかを説いている。大阪城公園でホームレスをしながら、翻訳活動や座禅をしていたというくだりは、とても異色でかつ親近感がわく内容であった。

  • アカデミックに宗教の不要性を論じた中身ではなく、感覚的な内容。そもそも、信教の要不要を論じる事は可能か。論理とは理由の説明が基礎になるのだが、信教に理由はない。神の存在証明が不可能なように。

  • 自分の中で、日本人の宗教観とはどんなものか考えてみたくなり、リアル本屋さんでいろいろ手に取っている時に出会った本。

    ドイツ人の住職(しかも兵庫県の寺というところにセレンディピティも感じる)で、外からの視点と内からの視点で書かれているのが面白い。
    私にとっても宗教(仏教も神道もキリスト教も)自体が身近でないので、フラットな感覚で読めた。
    著者の論旨としては、日本人のよくわからない宗教観の中に育まれている倫理観や秩序、道徳が確保された行き方こそ、今の世界に求められている精神性ではないか?というような感じだと思うが、そういう意味でも日本は特異な存在感なのだと思える。

  • ドイツの宗教観、
    日本の風土と宗教観、
    いいところ、わるいところ。
    すごく正確に描写しています。

  • 「日本人に「宗教」はいらない」
    刺激的なタイトルなので思わず購入して読了。
    内容はドイツ人禅僧による日本とドイツの宗教観、制度の違い、仏教・禅宗に対しての説明、著者がなぜ日本で禅僧になったかなど興味ある話題があった。学問的な論考ではないので身近な話が多く読みやすかった。
    しかし、タイトルは出版社がつけたのだろうがちょっとひどいと思う。確かに、外国人から見れば日本人の日々の生活に宗教的な要素が見られ感心することも多いかも知れないが、それは逆に日本人がキリスト教国の人たちを見れば同じような宗教的な習慣が目につくと思う。だからといって、宗教は生活に根ざしているので宗教は必要ないとは言わないだろう。
    現代は神様が住みにくい世界ではあるが、一神教と八百万の神を認める宗教に対しての考え方の違いなどは改めて確認できた。

  • 日本人より日本を識り尽くした独逸人住職。
    的を射ているところもあれば矛盾しているところもある。

    ここに書き連ねられた日本人の美徳は喪われつつあるものばかりである。現代日本人への警鐘と捉えてもいいだろう。

  • 宗教論に興味があるわけではないのだけど、本の帯の、青い瞳のお坊さん、というギャップある写真に惹かれて購入。+゚(*ノ∀`)
    キリシタンから仏教徒になった著者のお話、なかなか興味深かった。

  • 元キリスト者、ドイツ出身で曹洞宗の僧侶である著者が日本について外側からの視点で日本について述べている本である。

    ここ数日の何となく慌ただしく、心にとって重いと感じていたものを少しすっきりとさせてくれる内容であった。

  • キリスト教には教義があり、教義がある。
    それがキリスト教を信仰している人々の支えになっている。
    しかしキリスト教は他宗教を否定する。

    ところが、日本人にはそういった宗教間の対立がほとんどない。
    今の日本人はキリスト教を否定しない。

    日本人は無意識のうちに、日常生活の中で「禅」の教えを実践している。
    だから、日本人に「宗教」は要らない。
    と著者は説く。

    今のお寺や仏教がいかに形骸化さえているかもよく書かれていて改めて気が付かされることも多かった。

    前に読んだ著書よりは非常に読みやすく書かれている。
    ドイツのお坊さんだからと思って読むと浅い気がするかもしれないが、
    「迷える者の禅修行」を読むといかに厳しい修行を越えた方かがわかります。

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日本人に「宗教」は要らない (ベスト新書)の作品紹介

日本には宗教間の対立がほとんどない。仏教と神道が争うことはない。いまの日本人はキリスト教を否定しない。西洋人が、日本人から大いに見習うべき点は、ここだろう。そして、日本人は無意識のうちに、日常生活の中で「禅」の教えを実践している。だから、日本人に「宗教」は要らない…。曹洞宗の住職であり、元キリスト教徒(プロテスタント)の著者が、日本と欧米社会を比較しながら、「日本人の宗教観」について考察する一冊!

日本人に「宗教」は要らない (ベスト新書)はこんな本です

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