若者が社会を動かすために (ベスト新書)

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  • ベストセラーズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584124895

作品紹介・あらすじ

バングラデシュ、ルワンダ、ガザ、ソマリランド…五大陸から"国ではない国"にまで教育革命を起こした26歳。異分子になれ。ハブを見抜け。"現地"の人間になれ。郷土の誇りを探せ。次世代につなげ。-誰だって、社会は動かせる。

感想・レビュー・書評

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  • 社会を動かすとか変えるということは、当然良い方に変えたいという思いでしているのだろうと思って読み進めていた。が、どうやらこの本に出てくる人たちはグローバルにビジネスを展開して成功することが目的で、社会を良くしていこうとは思っていないようだ。社会を良くしたいのなら、必要なのは競争に勝ち抜くことではなく、競争しないで済むようにすることではないのか。そもそも作者の進めるビデオ授業は、東進ハイスクールがビデオに出演する講師以外の給料を安くするために始めたことで、塾業界における人件費削減の先駆けである。そのせいでどれだけたくさんの教育関係者が泣いたことか。途上国での教育格差をなくしたいという活動も、所詮は大学入試の勉強だし、貧困層全般にビデオ授業が行き渡ったら、大学入試の競争が激化するだけである。貧困層がなくなるわけではない。企業というものは常に社会を変えてきたが、良くしたことは一度もない。営利企業は利益の最大化が目的であって、社会を良くするためにするのではない。作者が尊敬するのもワタミとか藤原校長とか、新自由主義者ばかりなのも浅はかさをさらけ出している。案の定、現在はリクルートという大企業に絡めとられてしまったようだ。
    後半部分は半分以上が他の若い企業家たちの紹介なのだが、自分のことだけでは新書の一冊分も書くことがないのかと思ってしまう。その紹介も「すごい、すごい」というのを言葉を変えて言ってるだけで、どんなビジネスをしているのか、なぜ成功しているのか、社会的に何の意味があるのかが全然書かれていない。若者だから応援したいが、魅力がなにも伝わってこない。
    作者はひとつの現場に腰を落ち着けて何かをしたことがない。ようするに机上の空論ばかりで現場が嫌いなのではないか?

  • あつよしの本。
    本の中のあつよしと、実際に会うあつよしの気さくさとのギャップにいつもびっくりする。笑
    応援してるよ!

  • 相変わらず感化力と実行力がすごいぞ。

  • 自分が正しいと思ったことを、誰になんと言われようとやってみる。だめだったら、いいじゃんか。

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著者プロフィール

1989年東京都足立区出身。早稲田大学教育学部卒。英ロンドン大学教育研究所(IOE)準修士。19歳でバングラデシュへ。同国初の映像教育である e-Educationを創業し、最貧村から国内最高峰ダッカ大学に10年連続で合格者を輩出。同モデルは米国・世界銀行のイノベーション・コンペティションで最優秀賞を受賞し、「五大陸のドラゴン桜」と銘打って14ヵ国で活動。未承認国家ソマリランドでは暗殺予告を受けながらも、教育と起業家を育成する「日本ソマリランド大学院」を米倉誠一郎氏と創設。本書執筆当時はリクルートマーケティングパートナーズ(現リクルート)に勤務。2021年夏からは長野県小布施町に移住、新たな事業に取り組んでいる。著書に『前へ!前へ!前へ!』(木楽舎)、『未来の学校のつくりかた』(教育開発研究所)等。2011年度シチズン・オブ・ザ・イヤー受賞。2016年にはアメリカの経済誌「Forbes」のアジアを牽引する若手リーダー「Forbes 30 under30 Asia」に選出。2019年『アフリカの難民キャンプで暮らす』(小俣直彦著)に出会い、その応援団長を版元のこぶな書店に名乗り出る。

「2021年 『僕、育休いただきたいっす!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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