玄冬の門 (ベスト新書)

著者 :
  • ベストセラーズ
3.47
  • (1)
  • (7)
  • (11)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 80
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584125137

作品紹介・あらすじ

この門をくぐれば
新しい世界が開ける

**********
「人間はオギャーと生まれたその日から、
死のキャリアとしてこの世に生き、
約束された死は必ず実現する。
いわば死を抱えながら生きる病人としてこの世に生まれ、
再び「大河の一滴」となって海に帰る。
肉体としての自分は消えてなくなるけれど、
大きな生命の循環の中に、命のエネルギーは溶け込んでいって、
そこで永続する。
だから、天上天下唯我独尊。
犀の角のごとく独り歩めというブッダの言葉のように、
孤独死、結構ではないかと思うのです。」

青春、朱夏、白秋、玄冬
人生を四つに分けた時の最後の舞台
このステージを最良のステージにするための
7つのすすめ

1. 同居自立のすすめ
2. 非相続のすすめ
3. 再学問のすすめ
4. 妄想のすすめ
5. 趣味としての養生のすすめ
6. 楽しみとしての宗教のすすめ
7. 単独死のすすめ

孤独の楽しみを満喫し、元気に老いるレッスン!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 五木寛之(1932.9生まれ) 著「玄冬の門」、2016.6発行です。著者は75歳からを玄冬と設定して書かれています。現代の楢山送り「寝かせきり」で経済効果が上がってることに忸怩たる思いを抱きつつ、体力が衰えた後は想像の世界、精神世界での遊びが有効ではと。また、この時期に癌になったとき、治療するかしないか、これが大事だとも。(癌の部位、程度にもよるでしょうけど、確かに確固たる覚悟がいりますね)年寄りは身綺麗に機嫌よく。これは全く同感です(^-^) 

  • 自立した玄冬期を迎えたい。人は生まれてくるときも、死ぬときも一人。

  • 五木寛之、80歳を超え、玄冬期を迎えていわく、 置かれた場所で散りなさい、孤独死の勧めであります。

  • 五木寛之氏の本は人生観、養生観が好きでよく読みます。

    この本のタイトルである「玄冬の門」の玄冬とは人生を青春・朱夏・白秋・玄冬
    の四つにわけた最後の人生。

    五木寛之氏自身が80歳を超え、どのように玄冬の年齢を過ごしていけば良いのかの心構えが書かれています。

    自分にってはまだ先の話ではありますがもし80歳を超えた時には五木氏の言うような玄冬を過ごし方をしてみたいですね。

    良書です。おすすめ。

  • 人生の終わり方

  • そこまでネガティブにならなくてもいいのにと思った。

  • 人それぞれの考え方があって良いと思うけど、私は著者のようにはなれないな。
    もちろん自由に生きていきたいけど、人と繋がりが出来ればそのまま受け入れれば良い。あえて人との繋がりを必要とはしないけど、あえて切って行く事はないと思う。家族だってお互いに居てほしい存在であれば、そのまま協力し合って生きればいいよ。

  • これから玄冬に向かうにあたって
    知識としては良いとおもう。

  • 共感はできる。心と財布の余裕が必要です。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

五木寛之の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×