日本の異界 名古屋 (ベスト新書)

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  • ベストセラーズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584125595

作品紹介・あらすじ

東京も大阪も、人が住むところだとは思っていない。濃尾三川が名古屋がガラパゴス化させた。徳川宗春の失敗が、名古屋を堅実にした。かき氷にも味噌!?サムライ言葉で会話…独自の進化をとげる町・恐るべし、名古屋!

感想・レビュー・書評

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  • もう読み飽きた。今週は外れ。

  • 有り 361.4/シ/17 棚:8
    一宮

  • 【概略】
     「住みたくない街」ランキング、常に名を連ねる名古屋市、その理由は?名古屋市に生まれ大学卒業まで名古屋市で育ち、上京した小説家・清水義範が、名古屋市内外からの視点と歴史という奥行から名古屋市を評論する。そのカギは「ツレ・コネクション」にあった?

    年月日不詳       読了
    2022年08月20日 読了
    【書評】
     最近ちょっとカタめの本ばかりを手に取っていたので、少しソフトなものを。一応、名古屋の歴史つながり、ということで。
     清水義範さんの文体・リズム、本当に読みやすい。軽妙で、でも決して平易なだけじゃない。なんだろうな、この秘密は。もうちょっと清水さんの作品を手に取ってみたい。
     さて本書の話。個人的には大阪なども実はめっちゃ排他的だとは思っているけれど、名古屋のそれとは質が違う気がする。大阪は予定調和や皆一緒(特に「一緒に笑う」)なイメージ(だからそこから外れると「なんで?」というツッコミが入る)で、名古屋は商取引におけるコネクションが凄い。本書にあるように、本当に「ツレ」(または「知り合い」・・・まぁ、知り合いの程度濃度などの定義は曖昧だけれど)という要素、凄く感じてる。「あ、〇〇ね、知ってるわ」という働きが凄い。そのコネクションの輪に入ってしまえば強いのだろうけど、その前までが大変なのだよね。
     あと、芸事に対して・・・というよりも、目に見えにくいもの・目に見えないもの(たとえば芸事)に対する財布のカタさも、わかる。先日も高校の先生が仰ってたのだよね。たとえば英語、国内での講習などに対する財布のカタさと、留学・ホームステイに対する財布のカタさ、後者の方が(金額は大きいハズなのだけど)緩いのよね。すごく興味深い。
     だからといって読者として、また(名古屋市内ではないけれど)尾張に住むアタクシとしては、名古屋市のことが嫌いだ、とまでは思わない。程々に夜、遊べて、早々にお店が閉まり、健康的に遊べる、程よい刺激的な街・名古屋、「住む」という点では東京・大阪の双方に訪れやすい、便利な場所だよ。東京・大阪は、刺激をもらう場所だね。あ、本書に書かれてるとおりの、生粋の尾張人だ、自分(笑)

  • 名古屋に住み始めたことから興味を持って読み始めた本

  • これ名古屋圏以外の人が読んで面白いんだろうか?

  • 名古屋は、中の人だけでまとまって、快適に暮らしたいと思っている。

  • 初清水。
    名古屋出身なので、あるあると思える部分がいっぱい。とくに言語のところがおもしろかった。

  • なるほど、ツレコネクションですかぁ。外から来た人間には分からないというか気がつかない。外と思われてるんだろうなぁ。名古屋弁もあまり聞かないし。大いなる田舎、いいじゃないですか。居心地いいのが一番。もっと名古屋を感じたい、と思い読了。

  • 自分のカミさんが名古屋出身なので、ここに書かれていることの多くは、「あぁ、カミさんが昔教えてくれたな」と思う。
    ということは、この本に書かれていることは、普通の名古屋人(自分のカミさんが普通の名古屋人という前提ですが)の感覚と合っているということ。
    名古屋を知る、理解するには良い本だと思います。

  • 名古屋圏民ですが、第一章、特に後半2つがどストライク。
    そうそう!そうなんだよ!!と言わずにはいられない。
    閉鎖的な理由で木曽三川が出てきたのが意外だったけど納得した。
    大阪の人がクーポン使わない理由が面白かった。なるほど。そらいらんわ。笑
    志の田うどんは知らなかったので今度食べてみたい。

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著者プロフィール

1947年愛知県生まれ。愛知教育大学教育学部国語学科卒業。1981年『昭和御前試合』でデビュー。1986年『蕎麦ときしめん』が話題となり、独自のパスティーシュ文学を確立する。1988年『国語入試問題必勝法』で第9回吉川英治文学新人賞を受賞。2009年、名古屋文化の神髄紹介とユーモアあふれる作風により第62回中日文化賞受賞。『永遠のジャック&ベティ』『金鯱の夢』『虚構市立不条理中学校』『朦朧戦記』等著書多数。また西原理恵子との共著として『おもしろくても理科』『どうころんでも社会科』『いやでも楽しめる算数』『はじめてわかる国語』などがある。

「2021年 『MONEY 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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