悪魔の用語辞典 これだけ知ればあなたも知識人

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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584132029

感想・レビュー・書評

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  • いやはや…。こんなことをはいて本当に大丈夫かいな?という内容がてんこ盛りの辞典です。僕は原典となったアンブローズ・ビアスの書いた方は知りませんが、最近手に入って、今それを読んでおります。

    僕はこの本を読むまでアンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』の存在は知りませんでしたが、先日、本家『悪魔の辞典』が手に入りまして、現在それと首っ引きで格闘中です。この本に書かれていることは恐ろしいことが多いです。他の皆さんが常識として思っていること、タブーにして目をそらしているもの。なかったことにしているものに対して、容赦なく光を当てていっています。正直、ここまで書いてしまった大丈夫かいな?と首を傾げてしまった箇所もいくつか存在します。

    特に自分がなるほどなぁと感じたところは税金に関する場所で、最近僕も税務署に確定申告をしてきたわけでございますが、ある本で
    『国家は嘘つきでドロボーだ』
    というものがあって、さまざまな理由で税金を取っていくのだろう?そして、受付にいた税務担当者が何であんなに、傲慢な対応なんだろうなぁと、さまざまな呪詛を心に秘めながら申告を済ませて参りました。この本を読み始めたのがその直後で、日頃みんなが何の疑問もなく源泉徴収の名の下に給料袋に国家が手を突っ込んでネをむしりとっていく制度がじつは、ナチス・ドイツが国民からの税収を確実に取るために生んだ制度であることに大変衝撃を受けました。

    他にも、エリート=高学歴の人ではない、というところや、正義の女神の真実など、まぁ見事に自分の思い込みを打ち砕いてくれるものでした。結構この本は難しいのと、一歩間違えばトンデモ本に思われてしまいかねないので、強くはオススメできないんですけれど。できることなら、読んでいただきたいものでございます。

  • 「正義」の項目が読みたくて図書館から借りた。

    正義の女神は、天秤と剣と目隠しを合わせた三つの事実から法とかジャスティスという考え方はなりたっている。
    ◆天秤は、分配的正義、公正さを意味する。
    ◆剣は力、強制執行力を意味する。
    ◆目隠しは、「正義の女神は目隠しをしており、争いごとが終わった後に、目隠しを外して『私は無力な裁判官として、そこにそのように実現(現実)させてしまった、その事実をそのまま認めます。』という思想なのである。」

    力や暴力、軍事力をもっている人にはかなわないので、「力のある方が正義である」という考えである。裁判官という人種は、その時々の国家体制や権力者におもねる人たちである。自分の目の前にできてしまった現実(秩序)を肯定するという判断だ。

  • シニックな視点から、正義にはじまり官僚組織
    資本主義、スピリチュアリズムに自然にと幅広く
    解説。

    こういう視点に立つことも正しく世界を見るには
    必要だと感じた一冊。

  • 読みたい

  • 本書としては
    「今・ここ」「中庸」といったことを投げかけているのであろう

    ビアスの悪魔の辞典をモチーフにするには若干名前負けしているところもあるとは思ったが、取り組みへの好感は持てる。

    ただやっぱり文の長さ、用語の量的な少なさは悪魔の辞典のような簡潔さや、読者にゆだねる部分が少ないからか、悪魔としてはまだまだ皮肉が弱く、ヒステリックな印象を受けた。
    今後続編をするなら改善を期待したい。

    英語の辞書ありきでのアプローチに疑問が残るのは、それに関する説明が少ないゆえか。
    英語バンザイとは言っていないはずだが、なんだか真意が発散して捕まえにくくはある。

  • 興味深い部分もあったが、基本NG。
    本の主旨から読めば読む程離れていく気がする。
    深堀する必要があるテーマなのか疑問を感じる章多数

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著者プロフィール

副島隆彦(そえじま たかひこ)
評論家。副島国家戦略研究所(SNSI)主宰。1953年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任。主著『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社+α文庫)、『決定版 属国 日本論』(PHP研究所)ほか著書多数。

「2023年 『大恐慌と戦争に備えて 個人資産の半分を外国に逃がす準備を!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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