国家の危機

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  • ベストセラーズ (2011年5月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584133194

国家の危機の感想・レビュー・書評

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  • 『資本主義の内在的論理を知るためにマルクスを読むこと以上に有益な方法はない。』佐藤優氏と的場昭弘教授による3.11以降のあり方についての対談本ですが、正直かなり難しいので読むには相当骨が折れます。

    この本は佐藤優さんとマルクス研究をされている的場昭弘教授による3.11以降の日本を読み解く対談本です。しかし、内容はかなり専門的なものを含んでおりますので、確実に万人向けではありません。僕も正直な話、一読しても肝心要なことはあまりよく理解していないのかもしれません。それでも、この本に挑戦されてみたいという方はまず最初に正午とにまとめられている『論点』と『理解のためのポイント』をよく読んでから二人の対談をお読みになるとよいかと思われます。どんなことを対談で話しているかにつきましては目次を引用させていただきますと

    《目次》
    序 章 東日本大震災をマルクスで読み解く
    第1章 変質する国家
    第2章 マルクスと宗教性
    第3章 社会主義はなぜ失敗したのか
    第4章 『資本論』を読む
    第5章 マルクスの可能性

    というもので、日本の国難と将来。国家、宗教、貨幣、自然と、その超克の可能性についての徹底対論が繰り広げられています。ページの下のほうに用語の解説がありますけれど、正直言って、かなり難しいです。それでも、個人的には何とか3章から5章までは何とか彼らについていくことが出来たかなと、いうくらいです。基本的に、マルクスについて、入門書か何かを数冊読んでからのほうが理解はおそらく早いでしょう。特に第4章の『『資本論』を読む』第5章の『マルクスの可能性 』についてはそういえます。

    時間がない方にはあまり進められる文献ではないんですが、3.11以降の世界の中で、自分がどのようにしてこれから生きていけばいいのかということを考えている方には、何らかのヒントが書かれているのではないでしょうかと、ここではそういう表現にとどめます。

  • マルクスは、資本主義とは循環をなすシステムであり、それを打ち壊すには革命しかないと考えた。資本主義のシステムの完璧さを見抜いていたともいえる。

    的場さんは有名なマルクス主義の研究者で、佐藤さん主に聞き手としてわかりやすく経済の基本をマルクスを通じて語ってくれる。時事的な本だと考えず、これからもずっと役に立つ本なので、ご一読を勧める。

  • 佐藤勝の対談シリーズ、今回は日本でも有名なマルクス経済学者の的場氏との対談。

    社会が、必要悪の国家として社会が整備されていくことと、市民社会として成熟して社会として成り立っていくことを比較して、その中で、貨幣が宗教のように力をもってしまったこと。

    ソ連・東欧の社会主義は、そのままマルクス主義ではなく、あくまで資本主義の欠陥をマルクスが指摘したと考えるならば、まだまだ学ぶことが多いことなど、自分が当たり前に思っていることが浅はかであることがわかった。

    しなしながら、自分にマルクス的なモノの見方が不足しているので、マルクス経済学をもう一度学びなおしてから、本書を読みたいと思う。

    目次は、
    序章.東日本震災とマルクスで読み解く。
    1章.変質する国家
    2章.マルクスと宗教性
    3章.社会主義はなぜ失敗したか。
    4章.[資本論」を読む。
    5章.マルクスの可能性

    1つの道具として、資本論(マルクス経済学)はまだまだ有用であると思う

  • 『国家の危機』(的場昭弘さんとの対談)を先日から読み始めています。「東日本大震災をマルクスで読み解く」という、思わずのけ反ってしまうようなテーマで興味深い論及をしています。仙石官房長官が自衛隊を「暴力装置」と発言した事にふれて、佐藤さんは「怖いと思ったのは暴力じゃなくて装置のほうです」と言います。元フロント(安東仁兵衛などの統一社会主義者同盟)だった仙石さんが極めて道具主義的な国家観、官僚観を持っている。操る道具として、自民党より自分らがまともに使えるという発想を取り上げています。仙石的あるいは構造改革派的な革命論、認識論、哲学など仙石氏の言動の根にあるものに話しが行かず、官僚論に議論が流れてしまっているのがお二人的なのですが、面白いです。28日に紀伊国屋ホールで出版記念のセミナーがあるので行ってみるつもりです。

  • 佐藤優の言説は大概消費つくしたのだが、廣松渉と黒田寛一の名前が目次に出ていたので。廣松のところで疎外論の話をしているときに、今の若者にはリアリティを持ちにくい議論だろうとのくだりがあったが、質感異なる疎外感はいまでもあるのではないかと。

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