Google+の衝撃

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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584133569

感想・レビュー・書評

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  • 2011年6月インターネットの検索サービス最大手のGoogleが「Google+(グーグルプラス)」という新しいソーシャルメディアを発表しました。そして、まだ一般公開されていないテスト版であるにもかかわらず1か月で約1000万人もの参加者を世界中から獲得しました。
    そして2011年9月後半に誰でも参加できる自由登録制となったGoogle+は、いま大変な勢いで伸びています。

    ■グーグルプラスの仕組みの特徴
    ≪人間関係を表現するサークル≫
    グーグルプラス最大の特徴は、複雑な人間関係を簡単に表現できる「サークル」の仕組みです。フェイスブックもすぐに同様の仕組みを追加しましたが、グーグルプラスのサークルは、プロフィール写真を輪の中に放り込む感覚で知り合いや友達を分類することができます。このシンプルさはグーグルプラスの発表時、「グーグルが本気でソーシャルメディアに進出した」と識者を唸らせました。グーグルプラスが研究した複雑な人間関係を表現する仕組みであるこのサークルは、従来のソーシャルメディアの理論的背景を刷新するものでした。

    ≪情報共有のためのスパークス≫
    スパークスというのは、検索により最新のニュースやグーグル内の投稿、人物などをジャンル別に分類して提供する仕組みです。そして面白いと思った記事などの共有ボタン(グーグル「+1」ボタン)を押すと、それがグーグル内の友人や全体に開示されます。

    ≪インスタントアップロード≫
    これは設定により、スマートフォンで撮影した写真や動画を自動的にグーグルプラスに転送できる「インスタントアップロード」という仕組みのことです。

    ≪グループビデオチャットのハングアウト≫
    次にグーグルプラスが識者を唸らせ、ファイスブックを焦らせたのは、グループビデオチャットのハングアウト(Hangout)のサービスでした。ほど同時期にフェイスブックはインターネットビデオ電話のスカイプとの提携を発表しましたが、フェイスブックはグーグルプラスのハングアウトを見て焦りを感じたに違いありません。なぜならフェイスブックとスカイプの提携では1対1のビデオチャットしかできなかったからです。一方、グーグルプラスのハングアウトでは最大10人の相手とビデオチャットを楽しむことができます。

    ≪グーグル「+1」ボタンの採用≫
    グーグルは2011年3月、フェイスブックの「いいね」ボタンに対抗するため、情報検索結果に「+1」ボタンのサービス追加し、企業や生活者が自らのサイトに自由に設置できる「+1」ボタンを6月から世界中で開始しています。
    これに対する識者の反応は「ソーシャルメディアなしに「いいね」ボタンの真似をしても意味がない」と否定的なものでした。グーグルプラスはグーグルが全体的に推進する「+1」ボタンに対してソーシャルメディアの要素を付け加える役割があります。2011年10月、毎日50億回も「+1」ボタンが押されていると発表しています。これは明らかにグーグルプラスの効果も含まれていると考えられます。

    ≪ソーシャルメディアに求められるクラウド≫
    フェイスブックは現在、スマートフォンやiPadのようなタブレットのためにWebサービスを中心としたHTML5という標準に肩入れしており、アップルのiPhoneやグーグルのAndroid用のスマートフォンによるアプリの市場をできるだけ回避しようとしています。一方、グーグルはHTML5だけではなく、得意のクラウドコンピューティングと呼ばれるサービスを活用して、アンドロイド用のスマートフォンで撮影した写真を自動的にグーグルプラスに登録する仕組みを備えています。フェイスブックにも第3者が開発したアプリの中に同様の仕組みがありますが、グーグルプラスにおいてはグーグルプラスのスマートフォンアプリ自体の中にこの仕組みを取り入れています。スマートフォンによるアプリの市場をできるだけ回避する姿勢を見せているフェイスブックに対しては、HTML5への取り組みだけでは中途半端であり、アップルのiCloudに見られるような、ポストパソコン時代やスマートフォン時代に対する積極的な取り組み姿勢が欠如しているという鋭い指摘があります。この点もグーグルプラスがフェイスブックに対してもつ強みの一つでしょう。

    いま何かと話題のSNS。国内最大手のmixi、世界で8億人ものユーザーを抱えるFacebook、そして新たに登場したGoogle+、今後のSNS覇権争いが面白くなりそうですね。

  • グーグルプラスの使い方がイマイチわからないので、参考までにと読んでみたが、いまだにわからない。他のソーシャルメディアへ与える影響他も何か突っ込み不足の感がした。

  • Google+の使い方ではなく、このようなサービスが生まれた背景を、社会学等の視点から解説した本。一応最後まで読んだけど、正直、余り得るものはなかった。

  • google+について他のSNSとの違いや可能性について書かれていた。
    実際の使い方についてはあまり書かれていないのでノウハウ本では
    なかった。
    スマートフォンではGmailをほとんどの人がもっているはずなので
    サークルなどを上手に活用すればグループやビジネスの連絡が
    スムーズになるのかな?

    活用法については他の本で研究しなければ・・・

  • これまで台頭してきたSNSも取り上げながら、Google+と他のSNS、とりわけFacebookを対比してGoogle+が持つ可能性などについて書かれています

  • 今日から読み始め。
    Google+の仕組みや、何がそんなにすごいのか、登録しているにもかかわらず、そんなに分かっていなかった。
    とりあえず、今のところは、その仕組みがわかったところ。
    なにせ、まだ37ページまでしか読んでいないし。

  • 津市津図書館---安濃図書館。

  • この本が出てすぐに読んでいれば、タイトル通り衝撃を受けたのかもしれないが、今のタイミングでの衝撃はイマイチ。

    著者の方々も、文中では常にFacebookの凄さを認めつつGoggle+の機能的素晴らしさに今後の期待を込めた内容だった。

    確かにGoogle+の機能は素晴らしいし便利だと思う反面、ソーシャルメディアとして考えると、人と人とを自然に、かつ楽しく繋げる要素としては、現状ではFacebookには叶わない。

    Google+は、本来Googleという検索エンジンによって言葉と言葉を繋ぐ企業ビジョンの中から生まれたサービスであるのに対し、Facebookは大学のコミュニティから生まれた、始めから人と人とを繋ぐサービスだというところであろう。

    Google+のサークル機能やハングアウト機能は、企業やアーリーアダプターとなる人たちがビジネスで使うには確かに便利な機能ではあるが、ソーシャルメディアを利用する主役が個人ベースの日本では、それを理解し活用できるまでには相当な時間が要すると思う。

    とくに日本ではmixiが台頭し、そこからFacebookへ移行しているユーザーが多く感じられ、その一部がGoogle+を併用している状況と言える。

    ましてや、この先10年で日本の会社が激減すると言われている中、Google+の優れた機能が、どこまで個人まで浸透するかがGoogle+の今後を左右するのではないだろうか。

    ビジネスの世界でも、今までのようなやり方では生き残れないと言われており、新規顧客獲得よりも常連客を大切にするという流れが出てきている。

    "古くて新しい時代がやってきた”と言われる昨今、ソーシャルメディアに求められるのは便利さなのか、それとも手間を掛けてでも個人間のコミュニケーションの深さを生み出してくれるものなのか、FacebookやTwitterの後発となるGoogle+、"絆”を大切にする日本人の心にどれだけ浸透するか今後の展開に期待したい。。

  • Google+の使い方などが書いていないところが良かった。いわゆるソーシャルメディア概論。結論への持って行き方は基本「だからGoogle+が良い」という方向なのだが、FacebookやTwitterをけなしているわけではない。
    SNSの過去から振り返り、どういう過程で発展し、未来はどうなるかという展望。そこに最後発のGoogle+を位置づけたという形。おもしろい。

  • Google+の衝撃。
    と言うタイトルと作者で読んでみた。

    Google+に特化した本ではなく、ソーシャルメディアとは?と言う所から、歴史も含めて記載してある本。
    過去にGoogleがソーシャルメディアで失敗してきた例にも触れて行き、Facebookが何故成功しているのか?

    さらに実社会とソーシャルメディアの関わり方、情報の出し方、等々非常にためになる本だった。
    むしろタイトルは「ソーシャルメディアの歴史」とか「ソーシャルメディアの衝撃」の方が近いかも?
    でも、深く理解するためには読むに値する本だと思う。

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