大事なことはすべて立川談志に教わった

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著者 : 立川談慶
  • ベストセラーズ (2013年7月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584135105

大事なことはすべて立川談志に教わったの感想・レビュー・書評

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  • サラリーマンをやったことないから落語家になるよりもサラリーマンやっている方が楽というか甘いという意識が僕には若干わからないのだけど読みやすい語り口調で書かれていて気がついたら読み終わっていた。
    ドジだったと二つ目時代を語る談慶師匠の今だから気付けた、真打ちになってからわかった談志師匠の教えというか気持ちなんかはやはり熱いし、本当にシャイでカッコいいお師匠さんだったんだなあ。
    そういう方の元にいたという財産が潜伏期間というモラトリアムに似た時間が今や談慶師匠の武器になるという時間の流れも、いろんな職業に就いていても戦う武器になるのだろう。
    5つのことを覚えろと言われたら十のことを覚えようとする事で進化していく、相手の言った事の意図を読んで応えていくというのは何事にも必要な要素だなと読んで大納得。

    本にも出てくるシナリオライターの吾妻さんの専門学校の授業の中で僕が教室で談慶師匠の落語を観せていただいた時には談慶さんになられていたのだと読みながらその時間軸を把握したりしたのだった。

    落語家さんになるということというよりは惚れた師匠に弟子入りするというその関係性はやはり知らない世界である種の憧れがあるのは僕がよくしていただいてる方々が師弟関係である人が多いのも関係しているのかも。僕も憧れている人を勝手に師匠と思う気持ちがあるから。

    出会いと時間と想いが人を前に進ませていくんだな。

  • 立川談志、という落語家のことを、ずっと敬遠していた。
    落語協会と喧嘩別れしたという話を子どもの頃(だったと思う)に聞いていて、おっかない人なんだというイメージができあがっていて、実際、たまにテレビなどで話している姿をみるとまさにおっかない人で、だから敬遠していた。
    損をしていたのだなあと思う。
    立川談志の落語を、もっともっと聞いておけばよかった。
    そんな師匠のもとで長い時間を過ごしてこられた立川談慶さんは、それはとても苦労はされたのだろうが、この本を読む限り、その苦労をされたことがとてもうらやましく感じられる。
    こんな大人に会いたかった。こんな大人と同じ時間を過ごしたかった。
    きっと私もいままで、こんな大人のひとと出会ったことはあるのだろうが、めんどくさがりの私は敬遠し、楽な道を選んできてしまった。
    いまさらだが、悔しい。
    いい本に出会えた。これでこの値段はお得ですよ、と思う。

  • FB仲間の方が一生懸命奨めておられたので一読。
    師匠・立川談志の「無茶ぶり」をどうにかこなし、長い前座期間を経て、二つ目・真打ちへと昇進していく中で、師匠の思いを理解していく様子がよく整理されていて分かりやすかった。
    また、三遊亭兼好師が著者に語った「(五代目)円楽が男性的なら、談志師匠は女性的」という対比は、なるほど言い得て妙。
    著者の言葉でいうと、談志が「魅力的な性悪女」だったからこそ、弟子たちは振り向いてもらおうと必死になって、大小の「無茶ぶり」にも耐えてこられた。それが立川流の求心力だったわけである。
    その「魅力的な性悪女」亡き後の立川流は、さてどうなるのだろう?

  • 立川流の師匠方の本を読んでも、いつも思うのだが、これだけ惚れ込んだ相手を師匠と呼び、濃密な時間を過ごせたということは、とっても幸せなんではないか、ということだ。軽い嫉妬心さえ覚えてしまう。

    師匠も書かれているが、この本は落語や立川談志を知らない人が読んでも楽しめる人生訓的な要素も強いが、それも立川談志に惚れぬいた師匠だからこそ辿りつけた境地なんだと思う。

  • 終始丁寧で淡々と書かれていますが、それぞれの場面では修羅場だったと思います。
    でもそこで逃げずに立ち向かったからこそ、真打ちの御披露目に何百人もの方々にお祝いしていただけたのでしょう。

  • いい本だった。
    私は落語ファンであり、立川談志のファンである。
    採点が甘くなるのは勘弁してもらいたい。
    それでも、二つ目昇進に9年かかった時の苦悩や葛藤は、落語ファンならずとも共感を呼ぶと思う。

    ただ、惜しむらくは、タイトルに合わせたのか自身の体験を「サラリーマンでも〜」などと一般化してしまっている点。
    それぐらいは読者に任せてほしい。

    それでも、落語中興の祖である立川談志のエピソードが満載。ファンが楽しめるのは勿論だが、ファンならずとも面白いエピソードが盛りだくさん。
    オススメです。

  • 談慶師匠は、プロになるまでの修行の厳しい道のりを、ご自身の人生そのものの茨の道として描き出している。Twitterでも元気のない人に一読を奨めておられる。何か一つのことを極める必要がある人にとっての応援歌である。

  • 住宅ローン>あの厳しい立川流で真打ちになった方ですから大丈夫です。と即OK
    談志師匠の凄さ。

  • どうしても「赤めだか」と比較してしまうが、談慶の方が談春より出来が悪いので、こちらの方が親しみ易い。ただ、作品の完成度が高いのは「赤めだか」。

  • 慶応大卒で、衣料品大手のワコールを3年で退社して談志に入門した異色の経歴を持つ落語家のエッセー集。
    元来、不器用な性格のため、前座時代はしくじってばかり。特に「冷蔵庫事件」は愉快な逸話ですが、実際、当時の談慶の立場になると、戦慄します。
    私は談志を敬愛してやまない談志教の信者で著作はほとんど読んでいますが、未知のエピソードが出てきて愉しめました。
    談志はケチで有名ですが、ホテルの石鹸を持ち帰ってミカンの網の袋に入れて使っていたとか。
    ヤクザから分厚い祝儀袋を手渡されたときは、「勘弁してくれ。お前たちからもらうわけにはいかねえんだ」とズバッと拒否したそうです。カッコいい~。
    サラリーマンと落語家との違い、共通点についてもしばしば言及していて、それが本書の読みどころのひとつ。
    談志はしばしば「無茶ぶり」をしましたが、前座時代の談慶はもちろん断るなんてできません。それでいろいろ先回りして談志の意図を読み解き、応えるわけですが、これはサラリーマンも一緒。
    □□□
    無茶ぶりは『自分というソフトのバージョンアップ』だと考えれば、どうでしょう? 『そんなの無理だ』と言ってしまえば、その瞬間からすべての可能性は否定されてしまいます。
    もっと言うと、例えばそれが、ワンマン社長から振られたどう考えても個人で御しきれない『無茶ぶり』だとしたら、一人で悩んでいる場合ではありません。労働基準局に訴える前に、まず組織全体としてシステマティックに受け止めるように仕向けるのです。(99ページ)
    □□□
    前座を9年の長きにわたって務め、しくじりに次ぐしくじりで何度もクビ寸前まで行きましたが、談志は目をかけていたそうですね。もちろん、シャイな談志ですから当人(談慶)には決して言いませんが、死後、ある人を通じて談慶はそれを知ることになります。本書の白眉でジンときます。
    ただ、個人的には談春の「赤めだか」の方が面白かったです。談志ファンならもちろん読む価値ありです。

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