暮らしを旅する

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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584135402

作品紹介・あらすじ

台所仕事ひとつにも心ときめく風景がある。旅好きで知られる住宅建築家中村好文が日々の暮らしの津々浦々を訪ね歩いて綴った42通の旅だより。

感想・レビュー・書評

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  • 建築家、中村好文さんのエッセイ集。
    本の手触りやサイズ感からして穏やか。
    暮らしのこと、依頼された仕事のこと、旅のこと。
    写真とともに中村さんの柔らかい口調で綴られていく。
    寝食をはじめとした日常の営みのなかで
    毎日使う道具たちへの愛情を感じる。

    深く息を吐き出せるエッセイ。

  • お洒落。読んでいると穏やかな気持ちになる本。

  • 毎日新聞の連載エッセイをまとめたもの。
    しっかりしつつも穏やかな文章で、筆者の人柄が思い浮かびました。
    写真と文章の余白の感覚や、
    静かな雰囲気もまた魅力。素敵です。
    「本格建築家」による(意味は本編にて)など、クスッとしてしまうエピソードがちょいちょいあり、和みました。

    人におすすめしたくなる良い1冊。
    &プレミアム等の雰囲気が好きな人は特に良いかも。

  • 吉村順三が好きで、中村さんはその下で働いていたことがあったようで、中村さんの本を初めて読んでみた。
    まず、文書書くの上手だなあって印象。どのエッセイも、軽快で読みやすくて、ちょうどよかった。さすが本好きなだけある。
    あとは、家や食事に対する考え方とか、わたしも同じように考えてるところが所々あって、共感できたのが楽しかった。
    旅の仕方も素敵だなあ〜。心地よくくつろぐためにいいホテルに泊まることも、その街の素顔を知るためにキッチン付きのアパートメントホテルに泊まることも、どちらも真似したい。

  • 中村好文さんは、NHKの特集で観たのが初めて。
    著作を読んだのはこの本が初めてです。

    毎日新聞の連載をまとめたものなので、まずとても簡潔で読みやすい。写真+約1ページでおわり。まるで日記を読んでいるかのよう。

    「建築」と聞くと小難しい印象で、また建築家も厳しい性格なのではと勝手に想像してしまっていたが、この本を読むと、お友達になれるんじゃないかと錯覚してしまうぐらいユーモアに溢れ、建築家という職業の鎧も、建築という大きくそびえ立つ壁もなくなってしまいました。

    旅、という題名だけあって、あちらこちらに"右往左往"している筆者の話はどれも興味がわき、読み終わってから旅をしたくなってしまったわたし。

    最後に、かわいいカバーデザインだな、と思っていたらそれについても途中で出てきて、本の随所に細やかな楽しみがあってよかったです。


  • 1948年生まれ、建築家(住宅の設計と家具デザインの仕事)の中村好文さん、初読みです。「暮しを旅する」(2013.12)、図書館の開架、背表紙のタイトルに魅かれて手にしました。爽やかでおしゃれなエッセイ、また、生活の知恵も詰まっています。読後感がいいです。「切手の中の旅人」は、安藤広重・綾瀬川鐘ヶ淵の切手をルーペで眺めながらその景色を旅する、おしゃれだなと思いました!キッチン付きのアパートメントホテルに泊まり、その土地の食材で簡単な料理を。旅先の街に暮らす感覚、私も好きで昔そうしていました。

  • 図書館。装幀、文章、写真、イラスト、全てが嫌味なく愛らしい。

  • 中村氏の建築を展覧会で拝見したことがあるのですがその時に感じた印象とこの本を読んだ時の印象が同じで嬉しくなりました。鯵のたたき頂いてみたいです。

  • Twitterでおすすめ本を紹介する趣旨のユーザーから教えてもらった1冊。

    暮らし と 旅 という私の中の2つのキーワードにピッタリとハマったタイトルと、装丁の色合いやデザインが気に入った、所謂ジャケ借り。笑

    とりあえず、本は増えてしまったり当たり外れがあるため、近隣の図書館にあれば一旦借りて読むようになりました。

    さて、当たりかハズレかというと、
    私にとってはアタリ!

    本の内容はざっくり言うとエッセイです。
    その文体は大変読みやすく、読む傍からスッと咀嚼されるような、品よく語りかけてくるような文章で、1つのテーマに対し2ページから4ページほどの短いもの。

    暮らしの道具、旅の目的、日常の中の至福、友人との会話からの発想などなど、
    建築家目線での中村氏、また1人の人間としての温かな人となりを感じることができました。

  • なんということのない日常の風景や旅の風景を、読み手が飽きることなく、なおかつ深い感慨や感銘を覚えさせ、あるいは新たな発見や旧知の自分の内面と経験を思い出させるエッセイ。その切り取られた風景をさりげなく飾り立てているのは、建築家としての叡智であったり、家具デザイナーとしての矜恃であったり、真摯に生きた人生の深みであったり。手元に置いて、何度も読み返したくなる1冊。

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著者プロフィール

建築家

「2022年 『線と管をつながない 好文×全作の小屋づくり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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