憲法改正の覚悟はあるか 主権者のための「日本国憲法」改正特別講座

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著者 : 小林節
  • ベストセラーズ (2015年6月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584136577

憲法改正の覚悟はあるか 主権者のための「日本国憲法」改正特別講座の感想・レビュー・書評

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  • 最近マスコミやデモで見かける改憲派憲法学者。といっても、普通の憲法研究者らしく、立憲主義、法の支配には目配せが効き、自民党の改憲案を「改悪」とメタメタにこき下ろす。かつ同党の改憲派推進議員の無知を嘆き罵倒?する様は読み手のこちらが心配になる位。当然だが、改憲なき集団的自衛権を推進する安倍晋三氏と同内閣への批判は厳しい。また著者は集団的自衛権には否定的立場かな。◇本筋外だが、激しやすい性格なのかなぁ、と。一般向け書だし、改憲部分の独自見解以外は普通の内容なので、あっという間に読める。◆慶應義塾大学名誉教授。

  • 「自民党改憲草案」の問題点、「集団的自衛権」について総論・各論、安全保障と憲法について、憲法学者である著者の見解が明確に書かれている。

    本書で特に驚いたのが、自民党改正草案では結婚や国旗、国家についての規定がある。
    結婚について「家族は、互いに助け合わなければならない」という文言が入っている。
    これに対し、著者は「法」と「道徳」を混同してはならないというがそれは至極もっともで、憲法で定められる内容としてはいささか疑問を感じる。
    また、国旗、国歌については、「日本国民は、国旗及び国歌を尊重しなければならない」と規定している。
    それは、憲法19条の良心の自由に対する侵害になってしまう。
    しかし、それ以前に、思想を背景にしたナショナリズムを強制することには、違和感を感じざるを得ない。
    そもそも憲法とは、国家権力を縛る法である。
    自民党の改憲草案は、そのような憲法に対して、国民の権利だけが謳われており、義務が少なすぎるという考え方から始まっているようなので、このような草案になってしまうのだろう。そう考えると、憲法の意味や、改憲する目的などを最初から考え直すべきだと思う。

    9条に関しては、著者は改正派である。
    その理由は、不毛な論争に絶えないのは文意が曖昧であるため、それをスッキリした文言に書き直す必要があるからという。
    具体的には、
    ①わが国は、世界平和を誠実に希求し、間違っても再び他国を侵略しない
    ②ただし、わが国も、独立主権国家として、他国からの侵略の対象にされた場合には自衛戦争は行う
    ③前項の目的を達するため、わが国は、陸海空軍その他の自衛軍を保持する
    ④自衛軍による国際貢献は、事前に国連決議と国会による承認を得ることを必要とする
    (p183)

    ④の国際貢献の内容はそれ如何によるが、
    全体的に納得できる内容だと思う。
    このようにはっきりと明記されていれば、他の解釈を与える隙が無いのではないだろうか。

    私自身、著者が言うように9条護憲派にありがちな「石頭」だったのかもしれない。
    なぜ9条について論議がなされているかを考えると、現行法の曖昧さも一端であるだろう。
    9条に関する新たな考え方を知ることができ、とても有意義だった。

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憲法改正の覚悟はあるか 主権者のための「日本国憲法」改正特別講座の作品紹介

主権者(国民)が知っておくべき「憲法改正」の問題点とは?憲法とは何か?戦争とは何か?日本国民必読!安倍政権の「安保法制」は違憲である。なし崩し的に国のカタチを変える"憲法軽視"の安倍内閣に喝!!30年来の改憲派憲法学者が、「改憲論争」の問題点を徹底講義-。

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