地形で読み解く古代史

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著者 : 関裕二
  • ベストセラーズ (2016年11月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584137611

地形で読み解く古代史の感想・レビュー・書評

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  • 地形で読み解く古代史 関裕二 KKベストセラーズ

    物証の少ない古代史を今に残る地形と地理の関連性と
    現場に立って当時を思い起こしながら
    人間の選択肢を拾い起こしていく
    のそ状況証拠から当時何が起こっていたかを洗い出す
    まるで探偵のように手足で物証を探し求めると言う
    実態のある研究方法で読み解いた日本古代史である

    政治的な編集が歪めている日本書紀と古事記や
    風土記とか魏志倭人伝とは別の姿も浮かび上がってくる

    大陸から見れば南東に太平洋という堀をめぐらす
    東のはずれである日本列島は攻めるに攻めにくく
    そレに値する大きな利益も臨めない特異な場所である故に
    激しいせめぎ合いも回避できて来たと同時に
    時間を懸けて世界の吹き溜まりともなっていたのだろう

    独裁者が生まれなかった理由
    なぜ日本人は多神教的なのか
    独裁者ではない王がなぜ巨大な古墳群を造ったか
    日本を二分する植生の違い
    世界の常識を覆した縄文人
    ヤマト建国を巡る謎
    豊国で朝鮮半島とつながる神功皇后
    瀬戸内海と日本海の対立が生んだ天孫降臨
    なぜ神奈川に巨大前方後円墳が造営されたか
    なぜ八世紀に東北蝦夷征討つは本格したのか

    卑弥呼は30の国から選ばれた合議制の倭国王だと
    魏志倭人伝に記されているという
    この理由は複雑で狭い山と谷と森で仕切られて
    大群が動くには不向きだったからだと著者は言う
    更には各地の自然災害が多いために
    それぞれに恐れるものを神とする多神教が生まれる風土であった
    飛騨山脈と鈴鹿山脈をつなぐ豪雪地帯の狭い関が原で
    東西を二分している日本列島
    又縄文時代の人工は東側で発展していた
    西で稲作が盛んになってからも
    豊かな狩猟採集栽培の食生活を捨てることはなかった

    西は照葉樹の文化で鉄の文化と共に森林が消滅する
    北と東は広葉樹のブナやナラの森で植生も違い
    雑穀とイノシシの家畜化による文化の違う
    農耕を拒んだのは豊かだったことと
    土地の所有という所有意識による戦争をきらった兆しがあるらしい
    継体天皇は東の福井から返り咲くことになる
    縄文人が東から西に移動して来たことで
    脅威を感じた西の人々が東を警戒しながら奈良盆地にヤマトに都を造る

    日本書紀に見る歴史の改ざん
    継体天皇以前の記事を鵜呑みにすることはできない
    当時権力を裏で握った藤原氏は天皇の正当性を建前として
    本音は日本書紀の編纂によって藤原家が正当な家柄だと見せなければならなかった
    正当な蘇我氏を悪者に仕立てることで自分の正当性を築いた

  • 古代史は苦手だった。勉強にはなったが・・・

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