肩掛けボストン鞄の旅

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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584159835

作品紹介・あらすじ

週に4日はcoyaという店をやっている。夫婦で切り盛りしているこの店の4日間は、潤がお酒や珈琲を淹れ、私が料理を作る。店が開いている時間帯、お互いほとんど言葉を交わさない。ただ、グラスや皿を洗う音だけが台所の土間に響き、その様子で互いの持ち場の有り様を察する。店は、もちろん友人もやってくれば、まったく初対面の人も、ガラガラと引き戸を開けて訪れてくださる。そんな人々の流れは再び旅を感じさせるかのように、それぞれが造り出すその時々の空間がある。そう、coyaでは旅人を迎えるような気持ち。つまり、旅は私のキーワード。

感想・レビュー・書評

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  • 旅にまつわるエッセイ集。

    造本がなんだか良い。
    時間が経って、少し「枯れた」かんじになった。
    中身の飾り気のなさと合っている。

  • アージアに恋をして♪

    バリバンコクヴェトナムタイ台北等々に旅をして
    フードコーディネーターになった根本さん。
    いまでは旦那さまとcoya(夜遅くに珈琲を飲んで憩える場)を海辺近くにて切り盛りしている。

    まったく違う旅の断片を切り取っているのに
    なぜか、旅に出た気分と旅から帰った気分を味わえる。

    結構上なのかと思いきや、たった10個上。
    うーん、立派。

    藁半紙のような柔らかい素材もグー。
    内容はちょっと薄めかな。

  • 旅エッセイだと思って気軽に手に取ったけど・・。
    アジア独特の「薄暗い路地裏」を感じた。
    陽気だけでない、人間らしいどろっとしたところを見たというか。
    旅の上級者だからこそ見えた風景だと思う。

  • リズム感のある文章。著者はカフェ経営者とのこと。どうして執筆の依頼がくるのか、これまた気になる!

  • 旅へ出たくなる本。
    バスや電車で読んで、ふと窓の外を見ると知らない旅の光景に見える。

  • どこかへ旅行に行きたくなる一冊。誘われているような感じもします。

  • きこさんの旅のエッセイです。
    これを読むと旅に行きたくなり、また旅に連れて行きたい本です。

  • きこさんの文章からたちのぼる、匂い。旅の匂い。
    旅がしたくなります。

    すてきすぎる。


    おばさんとディスコに通って一ヶ月。
    チャイナタウン。ホーロー。
    食事をした後に、深煎りの珈琲を飲むところが欲しいと思う気持ちから、店を造った。
    サイゴンのレタントンという場所にあるクーロンというバー。
    ベトナムの安い安いビール、ビアホイ。
    スプーン、布、かご、ホーロー、ブリキ、ワッペン。はちみつ。
    ニューヨークの本屋。
    “繰り返し使う”の作業から出来上がる“かたち”
    バリ。ナシ・チャンプルー。ごはんに色々おかずがのった定食みたいなもの。
    ヴェトナムのダラットで出会ったおいしい珈琲。ミルクを並々とそそぐ。


    異国でゆったりと珈琲飲みたいなぁ。

  • 七夕翌日梅雨空夜に一気斜め読みしたのは季節モン本だからかも

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著者プロフィール

フードコーディネーター。2011年、ご主人と切り盛りしていた人気カフェ「coya」を閉め、長年暮らした神奈川県・逗子から沖縄へと移住。以来沖縄に根を張り、2人だった小さなお子さんはティーンエイジになり、さらにもう1人お子さんも増え、にぎやかに暮らしている。2019年、沖縄・今帰仁に食堂「波羅蜜」をオープン、その味を求めて本州など遠方から通うファンも多い。

「2021年 『沖縄 今帰仁「波羅蜜」の料理 カレー、ときどき水餃子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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