なぜウソをついちゃいけないの?: ゴットフリートおじさんの倫理教室

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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584189276

感想・レビュー・書評

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  • 【内容】
    ゴットフリートおじさんが、甥や姪を相手に、倫理について話し合う。
    ・なぜ、うそをついてはだめなのか?どんな時でもウソをついてはだめなのか?
    ・規則ってなんであるの?規則は守らなくちゃいけないの?
    ・世の中の不公平をただすために、個人ではどこまでやるべきなのか?
    過去の哲学者たちの言葉を引用しながら、子供たちと議論していく。
    【得たもの?やってみること】
    ・自分がされたくないことは他人にはしない。
    ・黄金の中庸
     →なんでも極端なものはだめで、中間がいい。
    ・あたりまえじゃんと思っていることも鵜呑みにしないで、なぜなのかを考える。
    【感想】
    倫理について、深く考えたことはなく、なんとなくで済ませていたが、実際には、深く追求していくと、難しい問題なんだとわかる。
    ただ、自分が生活していくうえでは、今の判断基準でそれほど問題にはならないと感じた。
    今後、子供が大きくなって、なぜなぜと聞かれた場合には、いいかもしれない。
    黄金の中庸はデカルトも方法的序説のなかで同じようなことをいっていた気がする。

  • 「なぜウソをついちゃいけないの?」って、息子の成長過程できっと言われると思い借りてみました。
    「うそも方便」という言葉の意味も大切にしないといけない大人の世界で生きる人の為に(?)その点についても一応触れています。

    さて、なぜウソをついちゃいけないか?

    それは相手の「真実を知る権利を奪うから」だそうです。
    なるほど、それで何とか子供に説明が出来そうだと思ってます。

    ちなみに、ウソも方便という状況については、「真実を伝えることによって人の心や体を傷つける恐れがある場合は、それを回避するためにウソOK=緊急時は真実を知る権利よりも人身の安全を優先」とゆうことでクリアとしたいと思います。

    納得行かない部分もありますが、まぁ…もともと倫理や哲学に関する事柄は他人の意見を学ぶ学問であって、明確な答えはありませんから…ということで自分用メモとしてレビューを残しておくとします。

    同時にマイケル・サンデルの「これから正義の話をしよう」も読んでますが、それを読むにあたって偶然にも良い導入書となりました。「功利主義」など、この手の本を読むにあたって知っておいたほうが良いキーワードをわかりやすく解説してくれています。(もともとコドモ向けの本なので)

    一貫して出てくる言葉は「自分がされて嫌な事は、人にはしない」というゴールデン・ルール。

    その他、この本の中では「浮気は白状しないといけないか?」「どうして環境を守らないといけないか?」などにも触れています。こどもが大きくなったら進めたい本としてメモ。

  • 軽いノリの倫理学の本は著書が初。
    道徳の話なので引用元がほとんど哲学。
    小難しいことなしにしたつくりがおもしろい。

  • これはおもしろい。

  • フェルナンディ少年と、哲学に詳しいゴットフリートおじさんとの対話文で進む、子どもの為の倫理の本。
    いろいろな疑問に対して、考える足掛かりです。

    おじさんの言うことは、もっともだと思えることもあるし、納得できないこともあります。
    結局、答のある問いではないし、自分で考えて答の出ないことに悶々とするしかないのですねー。

    格言などが沢山引用されていて参考になります。

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