本当は恐ろしいグリム童話 (ワニ文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584391198

感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    唐突に思い立って読み直しています。
    そうそう、そうだった…こんなインモラルで卑猥な感じだった…。
    白雪姫エピソードの最初からクライマックス感、とんでもねえよな。
    ロリコン老王がロリい娘に手え出してるのとか、小人症という身体障害者の集団施設で慰安婦役に徹する姫…、ネクロフィリアの王子様…。
    これ別の話だと死姦してたら姫が目え覚ましたってのあってマジで地獄だなって思ったよね。
    まあ血を分けた娘だからこそ怒り心頭しちまう母親の心境は分かるっちゃ分かる。

    シンデレラエピソード。
    義姉たちが踵と爪先切り落としてガラスの靴に足突っ込もうとする浅ましさが地獄で好きですね。どんなスパルタ教育施してんのよ。

    カエルの王子様エピソード。
    カエルに体中まさぐられて自慰じみたことする娘さんはやりすぎですって…。

    眠り姫エピソード。
    まさか男装の美少女が強姦されて物語がスタートとは…。
    性的倒錯者ばっかだよ!!!しかし割れ鍋に綴じ蓋ENDで良かった。

    ネズの木エピソードは他の書籍で「柏槇の話」として読んだばっかで(なんか知ってる気がするな~~)と思ってたけど、これで一致。なるほど、ここで読んでたか。
    どちらにせよあんまりなじみない木なもんで、余計に異国の恐ろしい血みどろなおとぎ話みがすごい。
    しかしとんでもねえ歌だな…。

  • グリム童話が実際は酷い残虐なものであったのかは十分に分かった上で、この本は原作にほぼ忠実だったのかな?それとも作者の加筆が十二分にあったのか?読んでいてあまり興味もなくおもしろくもなく、奇想風でもなかったので追求することなく終えた。続編があるそうだがもちろんノーサンキュー!
    エロス表現がしたかったのなら正直言えばいいと思うんだ。あと挿絵がラノベなので早々に終えられて助かった。

  • 白雪姫、シンデレラ、カエルの王子さま、青髭、眠り姫、ネズの木‥の6編。子供たちには聞かせたくない内容ですね。現代の開放的な社会と異なり、当時の生活は保守的で不道徳がまかり通っていたのでしょうか。その歪んだエネルギーが童話に表現されるとは。新たな世界を覗かせてもらいました。

  • 白雪姫のイメージが壊れた。
    恐ろしい。。
    子供の頃の純粋な感想をいとも簡単に消し去ってくれた。
    シンデレラはまぁ、原作と変わらないに近い。後が怖かったけど。
    ほかのは読んでない。
    白雪姫で怖くなり、夢を壊されそうで読むのをやめといた。

  • これは二次創作的なもので原作ではないと思います。

  • ハッピーエンドな童話の原作の数々は生々しい。

    シンデレラの前に現れるのは魔法使いではなく、実母から資産を託された女性。この女性と実母の愛がシンデレラを幸せに導く、この物語は素敵だった。

    他は
    白雪姫やねずの木は、継母が最後に残酷な殺され方をする。だがひどい継母になっていくプロセスもかかれていながらそれに対する報いはない。青ヒゲでもそうだが、最後に殺されてしまう者の寂しさから歪んでしまった人たちに救いがない。

    また、白雪姫は近親相姦、眠り姫は強姦、その母は浮気と姫に対する幻想が打ち砕かれる、ただ、15歳前後で嫁ぐのが普通だった時代リアルな貴族像などが反映されているのかもとおもった。

  • 童話の暗喩や隠喩の密やかさは大好きなのですが、この本では直截的に言っちゃってます。

    グリム童話の改定前の本筋を辿り、本当はこういう話でこういう含みがあったのだよという事をぶっちゃけています。

    近親相姦、性問題、人肉食、暴力など。

  • シンデレラや白雪姫はよく知られているけど、実際に海

    外で読まれているものはよく知らなかった。
    読んでみて、グリム童話とは、サクセスストーリーではなく、本当は教訓や人生の参考にする物語だとわかった。
    中でもシンデレラが一番良かった。
    母が娘のために、苦労を見越して母が遺した遺産を試練を乗り越えさせた後に与えたことで、シンデレラの輝きが何倍にも増す姿は素敵だと思った。

  • 配置場所:2F新書書架
    請求記号:新書他||913
    資料ID:C0031291


    教育福祉学科 2年 まにゃぽさん

    すっごい面白かったです!
    自分の知っている内容とは程遠く、聞いたことを鵜呑みにすることはやめようと思いました。(笑)

    ---

    続編、ご用意があります!!
    配置場所:2F新書書架
    請求記号:新書他||913
    資料ID:C0031292

  • セカンドブックアーチ寄付

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著者プロフィール

パリ大学(ソルボンヌ大学)、リヨン大学にてフランス文学・歴史を専攻。帰国後、執筆活動を行う。人物評伝や歴史の知られざるエピソードを様々な形で紹介している。その作品には拷問や悪女を取り扱うものが多い。主な著作に『本当は恐ろしいグリム童話』『やんごとなき姫君』がある。『本当は恐ろしいグリム童話』はミリオンセラーとなった。

「2016年 『新釈・皇妃エリザベートとふたりの男たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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