義経記 (現代語で読む歴史文学)

著者 :
  • 勉誠社(勉誠出版)
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本棚登録 : 15
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784585070665

作品紹介・あらすじ

英雄・源義経の悲運の生涯。なぜ義経は日本人から愛されつづけるのか。国民的英雄伝説のすべてを読む。

感想・レビュー・書評

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  •  判官びいきの基となった義経。
     悲劇のヒーローとのイメージが強かったが、現代ではあまり流行らないのかな。
     

     最近あれこれと義経の周りの物語を読んでみたが、果たしてどうなのか。
     義経は悲劇のヒーローなのか。
     頼朝は酷薄な兄なのか。

     戦上手なのは間違いないとして、彼の生涯はどのような理由からあのような結末を得たのか。

     政略に巻き込まれたのか。
     人の気持ちを分からない武将だったのか。

     様々な視点から描かれた作品を読んではみたが、今回現代訳を見つけ、原点にも触れてみた。


     作者不詳とされる本書は、義経ひいきとは言え、意外と義経の弱さも描かれている。
     逃げ落ちるにもかかわらず、たくさんの女性たちを連れて行ったり。

     牛若丸として弁慶とのエピソードから、平家を倒したにも関わらず頼朝の怒りを買った後半生まで。聞いたことのあるあれこれを確認できた。

     それにしても奥州藤原氏の判断が惜しまれる。

  • この当時の軍記物語としては随分と人間臭いです。
    義経は女に甘く(この点は恐妻家の兄よりも恵まれている思う)、弁慶はユーモアがあったり発言が強気だったり。鎌倉方も頼朝は失礼ながら小物で梶原景時はひたすら讒言をする悪人。

    治承・寿永の乱の云々は大幅に割愛されて鵯越も弓流しも八艘飛びも何一つ無い潔さ。
    英雄が没落して行く姿をあわれみ悼むことを主にした物語でしょうか。

    結末が分かっているだけに読み進んでいくのが辛い本でした。

  • 義経記の現代語訳本です。
    結構分厚くて読み応えがあります!
    「義朝都落ち」から始まり「秀衡が子供御追討のこと」まで、義経は勿論、忠信や弁慶、静御前の活躍もしっかりと書かれています。
    あと義経記は、弁慶にちょっと違和感を感じたりもした部分もありました。弁慶これはちょっと言いすぎじゃないの〜?と(^^;)

  • 段々、読むのが辛くなってきます…

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