美術館商売: 美術なんて…と思う前に (智慧の海叢書 3)

著者 :
  • 勉誠社(勉誠出版)
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本棚登録 : 67
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784585071037

作品紹介・あらすじ

美術館は、なにを考え、どんな工夫をして来館者を誘っているのか?美術館見巧者、学芸員志望者から初心者までが、なるほどと思う美術館の裏側を紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 板橋区立美術館の学芸員(当時)である著者が、自身の経験をもとに、多くの人に足を運んでもらうために奮闘する美術館の裏側を紹介。
    わかる人にだけわかってもらえればいいといった旧来の美術館の常識は非常識だと喝破し、無関心層であっても、いかに美術館に来てもらい、楽しんでもらうかということを追求する著者の姿勢に共感した。板橋区立美術館でのキャプション3点セットやマスコット人形などの取組もとても面白いと思った。もともと美術館は好きなほうだが、もっと身近な美術館でどんなことに取り組まれているかを知り、足を運んでみたくなった。

  • ふむ

  • ナルホド~と思う点が多々あって、読んで良かったと思える一冊。
    美術館・博物館関係者の多くがこういう考え方なら、もっと身近で魅力ある館になるのだろうな~と、期待感が膨らみました。
    次から美術館に行ったら、見方が今までとは変わってくることは確かです。
    この本に出合えて良かった!

  • いい本です。タイトルが秀逸。しかし内容もタイトル負けしておらず、美術館の運営者側からの視点が新鮮でとにかくおもしろく読めました。なんといっても板橋区立美術館をはじめ、様々な美術展に行ってみたくなりましたよ。

    いかにして集客アップにつなげるか、の創意工夫がおもしろく、今まで自分が見に行った美術展のことを思い返してみて腑に落ちる部分も多かったです。これから見に行ったときは視点が変わりそう。

    仲でも一番印象深かったのは引用部分。ほいほいと気楽に見に行くこちらの覚悟をも問われているような気持ちになり、少々身が引き締まる思いがしました。
    もちろん作者さんはもっと気軽に美術に触れて欲しいと考えられているので、そんな重ーい感想を持つのは意に反しているのでしょう。が、そうはいってもやはり見る側としても一応心に留め置く必要があるのではないかと思います。

    いい本でした。去年行けなかった美術展あれこれを思い出しては地団駄踏んでしまうくらいです。

  • 板橋区立美術館に行きたくなりました!
    写真が撮れるところなんて滅多にないので、好きな作品とぜひ記念写真を撮りたい。

    美術館というものについてすごくわかりやすく書かれています。
    美術館に足を運んで貰うにはどうすればいいのか、様々な創意工夫が見られて面白いです。


    学芸員の資格、学生のうちにとっておけばよかったとこれを読んで本当に後悔・・・
    もう一度勉強したい!

  • 学芸員課程「博物館経営論」のレポートを書くために読み始めた本だが、著者の、一人でも多くの人に美術館に足を運んでもらいたい、という並々ならぬ情熱に感動さえ覚えた。

    ミュージアムは広く社会に開かれた文化施設。一流の美術品を数多く収集しただけで自己満足に陥ってはいけない。多くの人に来てもらい、多くの人に楽しんでもらってナンボだっていうこと。この考え方には共感する。

  • 普段、美術館には興味が無いけれども、
    マスコミで騒がれる様な特別展なら行ってみようかという気になる、
    そんな私が読んでみて納得。

    特に公立美術館の所蔵品ならば、記念撮影程度は許可してもらえると、
    もっと積極的に行く人が増えると思う。

    そんなにグッズの偽物作ったりしませんよ。
    どっかの国じゃないんだから。
    たぶん。

  • 博物館学で聞いたような気がする…たぶん

    っていうお話が
    読みやすく実例を交えてまとめられています。

  • 550.04.9/15.2刷、並、カバスレ、帯付き。
    H.21.7/9.伊勢BF.

  • 美術館はお宝収蔵庫ではない。美術館を身近な情報基地にするためには、企画力、マーケティング力などが不可欠。意欲的な企画展を重ねることで、人々が美術を楽しみ、そこから何かを得ていただくための仕掛けを美術館の学芸員は模索する。美術品の劣化と展示の工夫なども参考になった。

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著者プロフィール

北斎館館長

「2020年 『日本の図像 琳派 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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