完全版 人間の運命〈1〉次郎の生いたち

著者 :
  • 勉誠出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784585295303

作品紹介・あらすじ

日本人のこころを、習俗や信仰を、寛容と忍耐と努力の精神を、近代化の歴史を、作者の分身=次郎の耳目と体験をとおして明晰・緻密な文章と巧緻な構成で、「生涯の作品」として結実させた世界文学。

感想・レビュー・書評

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    『世界に誇る大長編・大傑作の完全版を初公開!
    明治・大正・昭和の激動の世紀を、日本人はいかに苦難と苦悩の道を歩み、希望をつないできたか。時代の証言として描く近代史。
    序章となる本巻では、主人公・森次郎の誕生から、幼い頃の日々を描く。叔父・史郎の死を遠因に信仰に目覚め、全財産を捧げた父・常造は、母・兄とともに伝道師となり村を出る。残された次郎は、祖父母と2人の若い叔母と5人、苦しい生活を送ることになるが、貧困・悲哀・孤独は、次郎に幼い内から「人生とは何か?」について考えさせることになる…。
    *本巻「人間の運命1 次郎の生いたち―序巻」は、新潮社版『芹澤光治良作品集』第七巻「海に鳴る碑/愛と知と悲しみと」(昭49・2刊)所収の「海に鳴る碑」の著者訂正本を底本にしている。その目次頁に〈次郎の生いたち 改題〉、〈「人間の運命」第一巻とする〉と書き入れがある。また、タイトル頁には〈海に鳴る碑〉を消して、〈人間の運命 序章〉〈次郎の誕生と幼年時代〉とある。本巻ではこれらを参考に、全体の構成から巻名を定めた。なお、作品末尾に〈一九八五年八月十日 三度目の訂正 於山小屋〉とあり、丁寧に作品が点検されたことと、軽井沢の別荘で最終作業を終えたことが判る。【編集付記より抜粋】』
    (「勉誠出版」サイトより)


    『人間の運命』
    著者:芹沢光治良(せりざわ・こうじろう)
    出版社 ‏: ‎勉誠出版
    単行本 ‏: ‎368ページ  全18巻
    ISBN : ‎978-4585295303
    受賞:日本芸術院賞

  • 逗子図書館

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著者プロフィール

1896(明治29)年5月4日生。1993(平成5)年3月23日、満96歳没。東京帝国大学経済学部卒。静岡県沼津市名誉市民。
静岡県駿東郡楊原村我入道(現在の沼津市我入道)に父・常蔵(後に常晴と改名)、母・はるの子として生まれる。1930(昭和5)年、療養中の体験に基づいた作品『ブルジョア』が、「改造」の第3回目の懸賞小説に一等当選し文壇に登場。1943(昭和18)年刊行の代表作『巴里に死す』は森有正によってフランス語訳(1953(昭和28)年)され、1年で10万部のベストセラーとなり、ヨーロッパで高い評価を受ける。日本ペンクラブ会長、文芸家協会理事、ノーベル文学賞推薦委員、日本芸術院会員など数多くの役職を歴任、日本文芸の普及に貢献した。

「2019年 『新装版 巴里に死す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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