究極の思考術: あなたの論理思考力がアップする「二項対立」の視点15

著者 :
  • 法学書院
3.49
  • (7)
  • (13)
  • (17)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 225
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784587233907

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この本は、ある程度相手の主張や目指すべきゴールが決まってる(訴訟で言えば顧客を勝たせる)弁論時には役立つんだろうと思う。というかそういう趣旨で書いているんだと思う。
    相手の主張論点を無効化し、自らの主張を正当化するための様々な2項対立の軸が紹介されている。

  • 形式論と実質論

  • 事例がとてもわかりやすくスラスラと読み終えました。2極の面で物事を見つめる習慣身につける!

  • ビジネス
    自己啓発

  • ・必要性 許容性
    例.)車を買う場合
    (必要性)=メリット
    車を買えば週末はドライブに行ける
    買い物も便利になる
    (許容性)=相手が許す要素
    資金にも余裕があることを具体的に説明する

    ・形式論 実質論
    形式論の方が基準が明確だから強い
    形式論を貫く結果、不都合である場合、かつ、実質的に見て問題なしの場合、許される

    ・禁止レベル 許容レベル
    一部許容→全面禁煙の中でもベランダだけは喫煙できる 等

    ・必須 任意
    人の話を聞いていて、どちらかわからない場合逐一聞く(欲求レベルを見極める)

    ・効率と適正
    最良の成果のためには双方のバランスをとる必要がある→最近の流行りは効率重視
    なぜなら早く作り、改善するというスピードではないと、他社と差が生まれないため

    ・理想論 現実論
    提案する場合→とりかかりがめんどくさそうな提案は理想論だと言って却下される
    なので、ラクになると思われるようなメリットを示す
    魅力が乏しい→感情レベルでデメリットの塊だと思われる

    ・事前 事後
    リスクヘッジは事前と事後のという視点でやると論理的である。戦略論でも同じことが言える

    ・主 従
    問題点に優先順位をつけることにより本質に迫れる
    80対20の法則

    ・並列関係 優劣関係
    関係性を分析する際に、並列、優劣を分ける

    ・全体 部分
    何か新しいことを勉強する際は、全体像を把握する→部分的に把握する
    全体像を知っていれば、あらゆる場面に応用が効く

    ・共通点と相違点
    概念の説明をするには、ある概念とある概念と似て非なる概念とを比較する
    例)株式について説明する
    社債を取り上げて、共通点と相違点を比較検討する
    共通点 資金調達の手段
    相違点 返済義務の有無

    ・原則論 例外論
    原則を覆し、例外を認めさせるためには
    原則を貫くと問題が生じる(不都合性)を主張し、例外を認めさせる(必要性)、その上で特別な事情があると許容性があると主張する

    ・抽象論 具体論
    抽象のメリットは汎用性があること
    意見を求められたら、抽象論→具体論の順番

    ・絶対論 相対論

    ・通説 有力説
    通説と有力説は伝統があるか、ないかの違い
    有力説が通説を覆すためには、論理による説得力という必要性と、許容性がいる


    概念(ものごと)の理解には、反対概念と具体例を理解することが重要である

  • ・共通点と相違点 異なるもの同士を比較した場合でも、どこかに「共通点」があるものです。そして、異なるもの同士を比較して「共通点」が見つかった場合、その「共通点」意外の部分は「相違点」になります。 ・全体と部分 ・抽象論と具体論 どこが「抽象論」で、どこが「具体論」になっているのかを意識しながら読む 「二律対立」の視点で物事を考えられるようになると、「対象」の全容が理解できるようになる。 「ある概念」を理解するためには、対極を理解する。つまり、「反対概念」と具体例の理解が重要である。

  • 二項対立の視点で思考すると,論理的思考力がアップする
    ――という内容です。

    何故に,二項対立かと言いますと,
    物事を理解するためには「対極を理解すること」が重要だからです。

    類似の概念だけで考えている場合,
    世界観が狭くなるのに対し,
    対極の概念を含めて考えている場合,
    世界観が広くなります。

    広い世界観の方が,
    的確に論理的思考ができます。

    小飼弾さんも,次のようなことを言っていました。
    「ある本を読んだら,その対極にある本を読め」と。
    例えば,資本主義の本を読んだら, 次は共産主義の本を読む。

    資本主義に関する本を10冊読むことと,
    資本主義の本1冊,共産主義の本1冊読むこと,
    どちらが世界観が広くなるか?と聞かれれば後者でしょう。

    本書では,15個(おまけでプラス1個)の視点が
    挙げられています。

    備忘録も兼ねて15個を書き留めておきます。

    ①必要性と許容性
    ②形式論と実質論
    ③禁止レベルと許容レベル
    ④必須と任意
    ⑤効率と適正
    ⑥理想論と現実論
    ⑦事前と事後
    ⑧主(メイン)と従(サブ)
    ⑨並列関係と優劣関係
    ⑩全体と部分
    ⑪共通点と相違点
    ⑫原則論と例外論
    ⑬抽象論と具体論
    ⑭絶対論と相対論
    ⑮通説と有力説
    ⑯論理と感情(おまけ)

    ちなみに,これから法律を勉強しようと思っている人ならば,
    上記の視点は,かなり勉強に役立つと思います。

    著者も弁護士ですし。

  • 読みやすかった。ただ内容としては薄いように感じた。入門としてはちょうどよいかも。

  • 「思考術」ってどんなもんかなーと思って、ちょろっと読んでみました。
    木山先生のこのシリーズの本は勉強法とかもいろいろ読んだことがあって、個人的には好きなんだけど、この「思考術」はちょっと単調かなという印象。
    とにかく二項対立が大事なんだってことで、具体例を15個挙げるわけですが、「必要性と許容性」とか、司法試験受験生に馴染みのあるようなものが多い。
    ただ、全て二項対立で考えれば何事も片がつくわけでは当然ないし、「究極」と言うわりにはちょっと物足りない感じはする。
    ボリュームもいつものように少なめ。

  • 「二者択一で決定する」という考え方なのかな…と予想して読みましたが,違っていました。
    表紙のイメージは暗いですが,中身は明るく,読みやすかったです。

全19件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

青山学院大学法学部教授、鳥飼総合法律事務所 客員弁護士

「2023年 『新・税務訴訟入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

木山泰嗣の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×