他者の記号学: アメリカ大陸の征服 (叢書・ウニベルシタス)

  • 法政大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588001994

作品紹介・あらすじ

アメリカ大陸征服史に関する記録・文献を通して文化における対他関係の変遷を記号学的に解読し,征服戦争と植民地支配を西欧近代の他者喪失過程として捉えなおす。

感想・レビュー・書評

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  •  スペイン人による新大陸支配は、先住民であるインディオをどうとらえるかという問題が根本にありました。
     コロンブスによって突然に開かれた二つの世界の邂逅に混乱するスペイン人と先住民、それぞれの他者に対する認識の形態を事細かに論じています。
     
     宗教や文化が人間の思考に及ぼす影響、はじめて遭遇する人間を認識するときの傾向性など、非常に興味深い内容で、この本を読んで以来、こういった認識論に関する本を読むようになりました。
     
     内容は難しいので、読破するには相当の根気が必要です。

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著者プロフィール

Tzvetan TODOROV(1939-2017) ブルガリア出身のフランスの文芸理論家、思想史家。当初は構造主義的文学理論を代表する論者として知られたが、世界の中の人間を直接的に論じる著述を、他者論、民主主義論、絵画論といった幅広い領域をフィールドとして次々と発表し、過去と対話しつつ現代を思考する姿を見せる。

「2021年 『善のはかなさ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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