シネマ2*時間イメージ (叢書・ウニベルシタス)

  • 法政大学出版局
3.81
  • (8)
  • (6)
  • (13)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 184
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (491ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588008566

作品紹介・あらすじ

戦前戦後の映画の流れを縦断しつつ「イメージと記号の分類」を試み,時間や運動をめぐる哲学の新たな概念を創造する。ドゥルーズの思考が多様に注入された結晶。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2-3 映画論

  • [ 内容 ]
    明治以降、戦死者は神として祀られた。
    個々人の死を慰霊・追悼・顕彰の対象とするシステム、あるいは柳田国男『先祖の話』に集約される知はどう形成されたのか。
    メディアによる報道や、郷土の栄光としての公葬から探る。
    また郷土の藩主や戦国大名の顕彰が、ナショナリズムへと再編成される様相を検証。
    祭祀行為がはらむ多様な政治的力学を考える。

    [ 目次 ]
    近代における慰霊・追悼・顕彰研究の視角と方法
    第1部 死者へのまなざしと慰霊・追悼・顕彰の編成(戦死者と新聞報道―昭和期の『新潟新聞』にみる慰霊・追悼・顕彰の言説枠組み;郷土という次元での戦死者;祖先祭祀と家の歴史の編成)
    第2部 人物の顕彰と郷土史像の編成(旧藩主・旧藩時代と郷土意識;戦国武将の顕彰と祭札の誕生―名勝の発見とメディア・イベント;古代へのまなざしと郷土史の方法)
    家と祖先をめぐる知の成立と展開

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 新潮2009年1月号書評より

  • 20世紀最大の映画理論書

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

(Gilles Deleuze)
1925年生まれ。哲学者。主な著書に、『経験論と主体性:ヒュームにおける人間的自然についての試論』『ベルクソニズム』『ニーチェと哲学』『カントの批判哲学』『スピノザと表現の問題』『意味の論理学』『差異と反復』『ザッヘル゠マゾッホ紹介:冷淡なものと残酷なもの』『フーコー』『襞:ライプニッツとバロック』『フランシス・ベーコン:感覚の論理学』『シネマ1・2』『批評と臨床』など。フェリックス・ガタリとの共著に、『アンチ・オイディプス』『カフカ:マイナー文学のために』『千のプラトー』『哲学とは何か』など。1995年死去。

「2021年 『プルーストとシーニュ〈新訳〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジル・ドゥルーズの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×