技術の道徳化: 事物の道徳性を理解し設計する (叢書・ウニベルシタス)

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制作 : Peter‐Paul Verbeek  鈴木 俊洋 
  • 法政大学出版局 (2015年10月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588010330

技術の道徳化: 事物の道徳性を理解し設計する (叢書・ウニベルシタス)の感想・レビュー・書評

  • 非常に面白かった。技術にも行為者性を帰属させようとする。
    ただその際に技術を人間から独立したものとして扱うのではなく、人間を技術と不可分のものとして扱い、技術もまた人間と不可分のものとして扱い、両者がどのように媒介関係にあるかを分析するという方向性。
    具体的な事例の検討というよりは、そのような分析の可能性と方向性を示すことに主眼が置かれているよう。
    ・人間と技術の関わりについて、ハイデガーの道具存在を批判的に継承、媒介という様式を見つける
    ・人間以外に倫理を帰属させることについて、スローターダイクのヒューマニズム批判を援用
    ・拘束がないという意味での自由ではなく、状況付けられた中でより善い生を追求するという形での自由を考えるためにフーコーを参照

    技術自体を賛美するのでなく、技術自体を悪とするのでもなく、まず記述すること、それも規範的な議論を可能にするような形で記述するということを狙っている。
    枠組みをつくることで、技術の影響やその道徳的位置を予想できるようになり、次はそこに民主主義的な議論のプロセスを入れたり、自由に関して制限を議論したりできるようになる、と。
    展望としてポストヒューマンとトランスヒューマンの話も。

    きちんと読み直す必要アリ。

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技術の道徳化: 事物の道徳性を理解し設計する (叢書・ウニベルシタス)の作品紹介

技術が我々に迫っている倫理的挑戦とは、適切な仕方で技術発展に同行することである。倫理を技術に対峙させることをやめて、我々は、技術との相互作用のなかで自分達の生を形成していくための語彙や実践を作り出さねばならない。倫理においては、人間と技術の双方が本質的な役割を果たしている。技術の使用者である人間の道徳から、人間と機械の相互作用の中にある道徳へ。フーコー、ラトゥール、スローターダイクなどを駆使して、ポスト現象学の立場から、技術倫理と科学技術社会論(STS)を刷新する新しい《技術哲学》の誕生。

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