古代エジプトの性 (教養選書 71)

  • 法政大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588050718

作品紹介・あらすじ

すべてが語りつくされたかにも思われる古代エジプト人の生活と文化の中で,残された性の領域に迫る試み。神々と人間の情熱と欲望が文献と図版を駆使して描かれる。

感想・レビュー・書評

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  • 1990年刊。著者は英在住のデンマーク人、在野の古代エジプト研究者か?。

     古代エジプトは元来、ファラオの墓の遺物や遺跡が研究対象だったが、徐々に都市遺跡の発掘など、市井の人々の生活も不十分ながら露わになりつつある。
     実際、エジプト研究は欧州(特に英)が先んじているばかりか、進展する研究・情報はなかなか日本に流入されない。そういう意味で本書の如き訳本は意義深いはず。

     タイトル通り、屍姦・同性愛(男女とも)・重婚や愛人問題・遺物に性器を模るような物があるかなど、広範なテーマを叙述。
     ただ残存遺物が壁画や象形文字。ゆえに、かなり生々しい。
     例えば、男性性器を隠すことなく描述した壁画を模写した図柄を書く等。

     ところで、実際こういう書は訳者候補者も多くなく、また買い手もそれほど多くはないだろう。そんな中、法政大学出版が刊行した本書の訳者は朝日新聞の初代中東特派員でエジプト在の経歴ある人物。
     大学出版社の意義は勿論、新聞社の意義(殊に特派員の社会的貢献)とを輻輳して感じ入ることのできる一書である。

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