狐: 陰陽五行と稲荷信仰 (ものと人間の文化史 39)

著者 :
  • 法政大学出版局
3.76
  • (6)
  • (5)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 79
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588203916

作品紹介・あらすじ

その伝承と文献を渉猟しつつ,中国古代哲学=陰陽五行の原理の応用という独自の視点から,謎とされてきた稲荷信仰と狐との密接な結びつきを明快に解き明かす。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ものと人間の文化史

  • なぜ「稲荷」さまには「狐」がお遣いなのか。なぜ赤い鳥居なのか。当たり前に思っていたことが気になりはじめたらオススメする。

  • 欲しいと思っていた情報が手に入らなかった。
    「なんで、陰陽道の話ばっかりなの!?」と思ってたけど、よくよく見たら、ちゃんと題名に書いてあったね……。

  • かなり前に読んだので、もう1度読み返したい…orz
    でも、日本の事だけじゃなくて、中国の逸話も載ってたり陰陽五行との関係性も書いてあって、勉強になった1冊。
    吉野先生の本、もっと読んでみたいなぁ…。

  • 日本人にとても親身な狐について、その理由をつまびらかに検証されています。
    ・陰陽五行における土(稲荷信仰の五穀豊穣)として扱われる狐
    ・中国でさほど害のなかった筈の狐の妖術が日本では死にまで至らしめることになっている
    ・和銅年の天候不順による飢饉を抜けるために始まった日本での陰陽思想に基づく狐の崇拝=狐は使いではなく神そのものとしての扱い
    ・土生金に見る鍛冶信仰・土剋火にみる狐と火の関係
    ・土を生む火に通ずる朱い鳥居と旗・小豆飯の赤
    ・強い火属性を持つ馬との関係
    ・伏見稲荷の蛇から狐信仰への変遷
    全て納得いきました。平易な言葉で書かれ、ふんだんな説明もありがたい。引用された文などもすごく面白かったです。
    いなり=異形は同意しかねたがw

  • 中央図書館蔵書 2009.11.28 借

  • 勝手な思いこみで、お稲荷さんは、怖いとか思ってる人に読んで欲しいですね。

  • 狐と陰陽五行の関連について書かれている部分が、とても興味深いです。

  • 副題の通り陰陽五行から稲荷信仰を解説した本。また何故狐=火なのかも載ってます。かなり納得させられる一品。よくここまで・・・と言うこと必至。必ず購入したいです。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

吉野 裕子(よしの・ひろこ) 1916年東京に生まれる。1934年女子学習院、1954年津田塾大学、各卒。 1975~87年学習院女子短期大学非常勤講師。 1977年『陰陽五行思想からみた日本の祭』によって東京教育大学から文学博士の学位を授与される。 2008年没。 著書:『扇』(初刊1970年、再刊1984年、人文書院)、『隠された神々』(初刊1975年、再刊1992年、人文書院)、『陰陽五行思想からみた日本の祭』( 初刊1978年 再刊2000年、人文書院)、『五行循環』(人文書院、1992年)『十二支』(人文書院、1994年)、『ダルマの民俗学』(岩波新書、1995年)、『陰陽五行と日本の天皇』(人文書院、1998年) 、『易・五行と源氏の世界』(人文書院、1999年)、『古代日本の女性天皇』(人文書院 2005年)『吉野裕子全集』(全12巻、人文書院、2007~2008)など。

「2021年 『十二支 新版 易・五行と日本の民俗』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉野裕子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×