お母さんは忙しくなるばかり―家事労働とテクノロジーの社会史

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制作 : Ruth Schwartz Cowan  高橋 雄造 
  • 法政大学出版局 (2010年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588364143

お母さんは忙しくなるばかり―家事労働とテクノロジーの社会史の感想・レビュー・書評

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  • アメリカでの原書刊行は1983年だが、今の日本にも当てはまる話が多くて目からウロコだった。昔だったら毎日主食とスープという食事ですんでいたのに道具が進化したせいで食事が多様になり調理が複雑になった、とか、洗濯機が各家庭にあるせいでシャツは白くなくてはいけないという意識が生まれた、とか。人は発明をしたせいでどんどん自分を忙しくしているなーという気がしました。
    (引用)「家事についてのテクノロジーおよび社会のシステムは、これを行う人がフルタイムの主婦であるとして組み立てられている。フルタイムの主婦が姿を消しはじめたとき、これらのシステムはすぐには対応できなかった。」というまとめを読むにつけ、女性が社会に出て働くのが当たり前になった現代社会では今の少子化対策は根本的な対策にはなっていないんだな、と納得しました。パソコンや通信網も発達していることだし、「仕事は会社で、家事は家で」という発想をやめて、家でできる仕事は在宅でやるとか、職場に子どもを連れて行ける環境にするとか、もっと柔軟に社会の仕組みを変えていけると良いのに。

  • テーマ史

  • 科学技術は人々の生活をよくするためにある。技術者なら、誰でもそう考えているはずだ。だが、家事を軽減するはずの家電が、20世紀、実は家事労働を増やしてしまった。もう主婦の時代ではないかも知れないけれど、技術と人間の関係を考えるのに本書は示唆に富んでいる。

  • いや、専業主婦なんだから家事くらいちゃんとしろよ…便利家電も増えてるんだし…

    なんて家事の大変さを分かってくれないパートナーにもぜひ読んでもらいたい。

  • 食洗機と洗濯乾燥機と生協宅配とルンバと… 全部なかったら、誰かに手伝ってもらうよな、確かに。

  • 女性の家庭内での仕事はテクノロジーの進歩と共に変化してきたが,総量は変わらないという主張.
    女性が社会進出するようになった近年,負担を減らすにはテクノロジーの進歩だけではなく,従来やらなければならないとされてきた作業自体を家庭内で見直すことが必要.
    廃れていった共同体の構築はネット等を活用して新しい形で再定義できるのでは?

  • 技術がどんどん進歩して労働は昔よりも減ったはずなのに「お母さんの仕事」は減らない。ということを「発見」し、説明し、論じる本。
    文章的にも構成的にも素晴らしく読みやすい。(ところどころ数字がおかしいけど。1900年代が19世紀だったりとか)

    富める者は富によって富み、貧しい者は貧しさゆえに貧しさから抜け出す手段を得られない。
    助けが必要な人ほど助けを得られない一方で、頼れる道具を持てる人は頼れる道具が増えるごとに誰にも頼らず自分でしなければいけないことが増えていく。

    家事の道具が進化してひとつの仕事の労働が楽になると、むしろ全体としての仕事は増えるというのは、かつてパソコンの導入によってペーパーレス時代がくると言われたにもかかわらず実際には(手軽に印刷できるから)書類仕事が増えた、というのに似ている。

  • レビューはブログにて
    http://ameblo.jp/w92-3/entry-10754196985.html

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お母さんは忙しくなるばかり―家事労働とテクノロジーの社会史の作品紹介

19世紀以来の工業化、20世紀の家庭電化による家事労働の再編は、主婦の仕事を本当に楽にしたのだろうか? かつては夫や子どもたち、さらには使用人も含めて分担していた家事労働が、テクノロジーの進化とともに主婦に集約されてゆくアイロニカルな過程、今日まで強固に存在する「男女別領域」の教義が確立される過程を、社会史・技術史の視点から描いた家事労働論の基本文献。柏木博氏推薦。〔社会史・技術史〕

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