グローバル化をどうとらえるか: ガヴァナンスの新地平

著者 :
制作 : D.ヘルド  M.K.アーキブージ 
  • 法律文化社
3.40
  • (0)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784589027450

作品紹介・あらすじ

新自由主義的グローバル化や単独主義的世界秩序観を批判するとともに、社会的公正やアカウンタビリティの原理に立脚したグローバル・ガヴァナンスの民主的構築への方途を提示する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • グローバル化の様々な側面を一流の学者達が書いている。グローバリゼーションの影響に関心のある方ならば、新たな発見をえられるかもしれないと思う。
    一方で、対象範囲が広すぎる為にいささか散漫な印象も受けた。

  • 妥当な測定基準からすると、グローバルな不平等な広がっているし、おそらく極貧層も減少していないと思われるだけに、グローバル化ないし、自由な市場関係の拡大が世界を正しい方向へ導いていると判断するわけにはいかない。
    かつて、国際的レベルのガバナンスといえば、国家の専権事項であった。国際的な同盟、レジーム、法律、組織や国家官僚の長国民的なネットワークのいずれによるものであれ、国家がガバナンスの実効的な毒船体であったし、国家間の共同決定や行為の決定の主体でもあった。ところがこの数十年の間にアクターが国家の枠を超えていった。
    アメリカに特にあかんたび利ティが求められるのは、アメリカの行動によって被害を受ける弱い立場の諸国民の利益が、アメリカの国内民主制によって保護されるとは考えられないから。

  • グローバル化の様々な問題に対するガバナンスの試みを考える本。経済、開発、政治、制度など様々な論客がガバナンスについてその学問領域から考える。『世界を不幸にした・・・』で有名なスティグリッツや組織論、国際政治論、レジーム、経済などあらゆる分野で名著を残すコヘーンなどの著名な研究者もおり、非常に思慮深い。個人的にはコヘーンのガバナンスとアカウンタビリティの関係についての分析を是非、読んでほしい。ただ、終章のヘルドについては評価はわかれるのでは?

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

2021年3月現在
立命館大学産業社会学部教授

「2021年 『どうする日本の労働政策』 で使われていた紹介文から引用しています。」

櫻井純理の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×