政治思想の知恵―マキャベリからサンデルまで

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制作 : 仲正 昌樹 
  • 法律文化社 (2013年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784589034793

政治思想の知恵―マキャベリからサンデルまでの感想・レビュー・書評

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  • 政治思想史初学者向けの教科書。ホッブズ、ロック、ルソーからサンデルまで、西欧近現代の自由主義系政治思想家の紹介。

    第1章 マキャベリ
    仏シャルル8世のイタリア侵攻、サヴォナローナの神権政治などのイタリアの内患外患、チェーザレ・ボルジアやユリウス2世といった力量をもつ人物との接触が、国家の統一性を達成するために必要な統治者の資質とは何かという彼の思想を形作った。
    彼は国家の統治術について、運命と力量という概念を用いた。運命に身を任せるのみである者はいずれ没落する、力量によって運命に適応ないし抗う者、運命に依拠せず、力量によって君主制を確立したもののみが、長い栄光と繁栄を手にすることができる。力量とは、有徳と悪徳、また、狐と獅子という比喩に代表される、信義の遵守と破棄を使い分ける策謀術や軍事力である。
    彼は君主制と共和制の優劣については区別しないが、共和制をとる場合、市民に、君主同様に力量を発揮し、国家の維持拡大に努めることを求めた。
    彼の政治思想史的意義は、悪徳の肯定など、旧来からの国家観、人間観の近代的転換にあるが、それらは歴史や経験といった非科学的なことがらに裏付けられたものだった。
    これを、人間一般に妥当する普遍的科学的な根拠からアプローチしたのが、ホッブズ以降の政治思想家であった。

    第2章 ホッブズ

    編者あとがきの中で、一時期ブームとなったサンデルの正義論について、ファンの多くが、政治哲学で論じられる学問的テーマ自体に関心を持っているのではなく、彼らは、素人でも政治哲学の難しい議論をすることができるよう巧みに誘導するサンデルのメソッドに大道芸的な関心を抱いており、予習もせずに、先生の司会次第で政治哲学の難しい議論で自分も活躍できると思い込んでしまっているという指摘は耳が痛い。

  • 政治思想史の教科書かな。。よくまとまってます。

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政治思想の知恵―マキャベリからサンデルまでの作品紹介

政治思想は人生の知恵の宝庫である。マキャベリからサンデルまで西欧近現代を代表する14人の思想家。

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