少年探偵江戸川乱歩全集〈27〉黄金仮面

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著者 : 江戸川乱歩
制作 : 柳瀬 茂 
  • ポプラ社 (1970年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591001363

少年探偵江戸川乱歩全集〈27〉黄金仮面の感想・レビュー・書評

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  • 三日月形の口をキューッと

     公立の図書館には必ずといっていいほど置かれている、ポプラ社の少年探偵団シリーズというのがある。学校図書館にあった分は全部読んでしまったのに加えて、このシリーズが置いてある喫茶店に出入りして、これでほぼ全巻読了した。やった。

     一番最初に読んだ『黄金仮面』では、意外にも少年探偵団の活躍する場面は見られなかった。三日月形に口をキューッと曲げて笑うのが不気味な、「黄金仮面」が登場する。
     世間を騒がせる怪盗という意味では、明智の宿敵・怪人二十面相を連想させるところもあるが、時には血を流すことも辞さない残酷な面を持ち、いつもとは勝手の違う相手である。さしもの名探偵・明智小五郎も、しばらくは彼を捉えることができない、といった描写が続く。
     最後に明智は、全く予想もつかないような怪人の正体を暴くことに成功する。

    ※以下、ネタばれ。









    「黄金仮面」の正体は、


     怪盗紳士アルセーヌ・ルパンであった!
     なんと意外な犯人であろうか。意外というか、ものすごく行き当たりばったりな、あまりにもあり得ない展開で、職業作家がやっていいことなのかと驚かされる。
     しかし、神出鬼没で警察を翻弄し、人々を恐れさせながらも同時に危険な魅力で虜にしまう「黄金仮面」に、私も幼少の頃にはどきどきして、本気で胸苦しさを覚えたことを思い出す。児童向けの作品としてはOKのようだ。

     江戸川乱歩は本当にミステリが好きな人だったが、それはいっそ自作にリンクしてしまいたくなるほどの熱の上げ方だったのだろう。愛ゆえにやってしまうのだというのはものすごく伝わってきた。
     本当、プロの作品とは思えないのだが(大御所なのに…)、ミステリファンの学生が考えるような、半分ふざけて半分真面目なパロディ小説を、大の大人が書いちゃったよ~、という感じ。馬鹿馬鹿しさも含めていとおしくなった。

  • (1998.11.14読了)(1998.10.25購入)
    内容紹介
    金色に輝く仮面をつけた怪盗が、大胆不敵な手口で日本の古美術品を次々に狙っていく。その怪人に恋をした大鳥不二子嬢を守るため、事件の渦中へと飛び込んでいく、ご存じ明智小五郎。現場に残されたA・Lの記号はいったい何を意味しているのだろうか。無気味な仮面の下に隠された素顔を明智はあばくことができるだろうか。

    ☆江戸川乱歩さんの本(既読)
    「少年探偵01 怪人二十面相」江戸川乱歩著、ポプラ社、1964.08.
    「少年探偵02 妖怪博士」江戸川乱歩著、ポプラ社、1964.07.
    「少年探偵03 少年探偵団」江戸川乱歩著、 ポプラ社、1964.08.
    「少年探偵06 透明怪人」江戸川乱歩著、ポプラ社、1964.09.01
    「少年探偵07 怪奇四十面相」江戸川乱歩著、ポプラ社、1964.08.
    「少年探偵09 電人M」江戸川乱歩著、ポプラ社、1964.09.
    「少年探偵14 夜光人間」江戸川乱歩著、ポプラ社、1964.11.05
    「少年探偵16 仮面の恐怖王」江戸川乱歩著、ポプラ社、1970.06.

  • 1953年発表

  • (メモ:中等部1年のときに読了。)

  • この本だけ、小学校の学級文庫にあったのを覚えている。
    表紙が結構不気味だけど、なにか引きつけるものがあった。

    それから少年探偵シリーズをほぼコンプリートするくらい読みあさることになるのだが。。

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少年探偵江戸川乱歩全集〈27〉黄金仮面はこんな本です

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