くまの子ウーフ (ポプラ社の創作童話 11)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591011416

感想・レビュー・書評

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  • 子どもの頃からタイトルだけは存じ上げていましたが、ちゃんと読むのは初めてでした。

    いろんなことを考えるのが大好きなくまの子ウーフは、優しいお父さんとお母さんやかわいいうさぎのミミちゃん、ちょっと意地悪なきつねのツネタくん、忙しいキツツキのゲラさんなどなど、たくさんの人々(動物だけど)に囲まれながら「なんだろう?」「なぜだろう?」と考えます。

    ぼくは何でできているの?
    ペットが死ぬと悲しいのに、お肉を食べても涙が出ないのはなぜ?

    どの疑問もなかなかに難問で、大人だって答えに窮するようなものばかり。
    でもきっと、「なんで?」と自分の頭で考える事そのものが、答えを知るのと同じくらい大切なんだろうな。考える事を止めなければ、たくさんの新しい答えに出会えるんだろうな。

    私には2歳半になる娘がいるんですけど、近頃すっかり思考停止ぎみで鈍ったアタマを、娘がこれから発する(であろう)「なんで?」「どうして?」と一緒に、フル回転させていかねばなあ。ウーフみたいに。
    と、思った次第です。

  • この本は、ウーフが、いろいろなことを、謎に思って、ウーフが、自分で、考えてたり、友達に、聞いたりする本で~す。

  • 「おう、ウーフ。かんろくつけたなあ。」
    きつねのツネタが、ウーフをみて、にやりとわらいました。
    かんろくって、土のことかしら。
    ウーフはわからないけど、ちょっととくいでした。

    子どもの疑問やかんちがいは実は大きい事実と夢だったりして。そんな楽しさが全編にあふれている名作。

  • ウーフの素直な疑問と、
    それに対してまっすぐに考え、
    自分なりの答えにたどり着く過程が素晴らしいと思う。

    ウーフのおとうさんとおかあさんの、
    受容的な態度が、それを導いているのだと思う。

    きつねのツネタはいじわるだけど、
    けっこう鋭いとこをついているので嫌いじゃない。

    生きてくうえで基本的に大切なことがつまっている気がする。
    将来、絶対子どもに読み聞かせてあげたい作品。



  • ウーフはウーフになったんだよ。

    なるほど。ぼけぼけのところが、プーさんと似てる。
    でもね、ウーフの自然を享受する姿、近くでみたことあるんだな。


    児童書、なめちゃいけません。

  • はちみつトーストと目玉焼き‥‥!

  • 小学生の頃から好きだったお話。いろんなことを真剣に考えたり体験するウーフがかわいらしい。

  • ウーフちゃんとその家族と友達のお話ですが、かわいいくせになんだかブラックさもぴりりと利いてて飽きさせません。作者独特の言葉の言い回しが魅力的です。

  • 素朴な疑問「どーして?」をめぐって、まわりとのかかわりからくまの子ウーフが成長していくお話です。

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著者プロフィール

神沢利子 1924年、福岡に生まれる。子ども時代を北海道樺太で過ごす。文化学院文学部卒業。童話作品に『ちびっこカムのぼうけん』(理論社)『くまの子ウーフ』(ポプラ社)『銀のほのおの国』『流れのほとり』(福音館書店・日本児童文芸家協会賞)『神沢利子コレクションI~V』(あかね書房・巌谷小波文芸賞)など、絵本に『たまごのあかちゃん』『おばあさんのすぷーん』『ぽとんぽとんはなんのおと』『おっとせいおんど』『いいことってどんなこと』『えぞまつ』(以上福音館書店)など多数の作品がある。東京在住。

「2022年 『てんのくぎをうちにいった はりっこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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