- Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591043370
感想・レビュー・書評
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初めてランドセルを背負った日のことを覚えている人は、たくさんいることだろう。ますだくんだってそれは同じだった。
あの「となりのせきのますだくん」の、ひとつ前のお話。
こちらではまだ五歳で、お兄ちゃん二人とお姉ちゃんひとり、あと妹もいるという。その妹のお世話係をしながら、早くランドセルを背負いたいと憧れるますだくん。
そんなますだくんが手に入れたのは、お姉ちゃんのお下がりの赤いランドセル。赤なの?いいの、ますだくんはそれが欲しかったのだから、全然へっちゃら。五人兄弟の四番目だもの、そりゃ鍛えられてるわ。
そしてこのお話で、泣き虫のみほちゃんと出会うことになる。
まさかそのみほちゃんに「怪獣」だと思われるようになるなんて、この時のますだくんは知りもしない。
「となりのせきのますだくん」に比べると、やや展開の意外性がない。
お話も漫画のようなコマ割りと吹き出しが多く、読み聞かせにはとうてい向かない。
それでも読んでしまうのは、ますだくんの「ますらおぶり」だ・笑。明るく優しく世話好きで、赤いランドセルをからかう子の言葉など気にもしない。
その男気がみほちゃんに通じるようになるには、まだ時間が必要なのね。
このますだくんの下の名前は「けんいち」で、「みほちゃん」はと言えば作者さんと同じお名前。あらま、もしや体験談かしら。
どうやらシリーズで何冊か出ているようなので、引き続き探してみよう。表紙絵にどうしても馴染めないので、登録はもうしないだろうけれど。 -
絵本としては、新しいアプローチですね。小3の娘のオススメですが、妻は絵がダメ!とばっさり。私は、主人公のますだくんの感性が好きになり、娘の味方です。
ジェンダーの問題や社会適応の問題もさらりと扱っていて、そこも魅力かな。 -
私が小学生の頃はランドセルの色が2つしかありませんでした。いや、他にもあったのかもしれませんが私の学年の子は女の子は赤で男の子は黒でした。それが普通でした。
最近は色々なカラーのランドセルがあって驚きます。知っている子のランドセルの色はグリーンでした。どうしてグリーンなのか聞くと「スーパー戦隊のグリーンが好きだから」とのことでした。他にもピンク、キャメル、ソラなどを使っている子も知っています。小学生時代に一番使う物がランドセルです。自分の好きなカラーで6年間の小学校生活を過ごしてもらいたいです。
みほちゃんとますだくんが出会います。そして自分の好きな色のランドセルで学校生活が始まります。今でこそ様々なカラーがあるランドセル。でも、この本が出版された頃は・・・。もしかして本作がきっかけで「べつにいいじゃなか」と思って色を増やしていったのかな。 -
読み返してみると、ますだくんはお姉ちゃんにねだった赤いランドセル。1995年の作品。
ジェンダー。早い。 -
年長さんからかな
今更になって初めて読んだのだけれども、
こんなに面白いおはなしだったなんてーーー!
最近子どもたちに人気のますだくんシリーズです。
ますだくんの強さ、見習いたいね。 -
り。1246
6y1m
1995年に、ランドセルが赤の男の子を描くなんて、なんて近未来的なんだ!先見の明があるね!今でも新しい
赤いランドセル、気にしないますだくんは、さすがです
赤いランドセル、気にしないますだくんは、さすがです
たくさんたくさん「いいね」を下さって、ありがとうございます!
これは「ますだくんシリーズ」の二作目な...
たくさんたくさん「いいね」を下さって、ありがとうございます!
これは「ますだくんシリーズ」の二作目なのですが、お話としては一番最初に来ますね。
91年に「となりのせきのますだくん」が出てますが、こちらは95年。
この後「ますだくんの1ねんせい日記」「ますだくんのはじめてのせきがえ」。
97年の「まいごのみほちゃん」までは追いかけました。
原色が鮮やか過ぎて絵も漫画のよう。それで嫌うひとも多いですが、お話が良いので私は好きです。
ところで、来場所は大関はとうとうひとりになりそうですね。かなり寂しいです。