聖なる戦い―エル・シオン〈3〉 (P‐club)

  • 16人登録
  • 3.33評価
    • (1)
    • (1)
    • (3)
    • (1)
    • (0)
  • 2レビュー
著者 : 香月日輪
制作 : 天下 泰平 
  • ポプラ社 (2000年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591064849

聖なる戦い―エル・シオン〈3〉 (P‐club)の感想・レビュー・書評

  • いよいよ、エル・シオン連合軍とヴォワザン帝国との戦い。
    だけども、これを薄い文庫一冊で書き切るにはどう考えても紙面が足りなかった。戦いのシーンをきちんと描くために、戦いに至るまでの道のり(本当はここにドラマがたくさんあるはず)を端折らなくてはいけなくなった。
    バルキスは、連合軍を作るためだけに幻の王国「エル・シオン」を作るのだけど、フップの魔法を利用しただけあって、ハリボテ感が半端ない……。もちろんバルキスだってそれは百も承知で、だから先頭を切って動き回ることに抵抗があるのだろうな。
    その代わりと言ってはなんだが、戦いの規模は思い切り大きくなった。互いにアルトロを投入するのはもちろん、ヴォワザン側が魔界から魔人を召喚すれば、エル・シオン側には仙人が駆けつける。魔術が錯綜し、うん。RPGみたいで楽しいぞ。
    もちろんバルキスはサシで皇帝ドオブレと対決。奪われたフップの心臓をきっちり取り返す。
    普通はここでめでたしめでたしだが、このあと、国づくりの過程まで書かれているのが興味深い。そしてフップの封印。いったんご主人様の夢を叶えると冬眠につくというフップ、新しい国が整い始めると、次のご主人様が起こしに来るまで冬眠態勢に入ってしまう。そのフップをバルキスは仙人に頼んで山の根もとに封印してもらう。理由は簡単。今後フップが極悪人を「ご主人様」に持ってしまったときの悲劇を防ぐためだ。
    まあ、自分がフップの力を使い倒しておいてそれはないだろ、という意見もあるが、使い倒してなお、力に溺れることなく、畏怖を失わない感覚は、人として健全だなあと思う。バルキスはよくわかっていたのだな、人間の分際というものを。

    そして100年後、新しい救世の旅が廃王女とさすらいの剣士によって始まるわけだ。

  • 「おれは『人』として生きる。神の力はいらない」

    内容紹介です。

    魔王フップの力により、エル・シオン(幻の都)の王となったバルキスは、帝国に先生布告した。
    魔道校庭ドオブレひきいる帝国と、バルキス王のもとに結集した反帝国勢力。
    そして、ついにさいごの決戦の日がやってきた――

    『エル・シオン』シリーズ最終巻。
    って、ここでよもやこんな綺麗言が出ようとは思ってもみませんでした。
    「人の力で」とか「フップの力に頼っちゃダメだ」とか。
    そもそもこの戦力はフップの力だろ!
    根底にあるものが人外の力なのに、今更そんなこと言われても…。

    ついでに、仙人の力まで使って戦いに勝つわ、フップの力が強大過ぎるから、それを悪用されたら困るから、って理由で全部終わった後に自分勝手に封印するわ。
    なんだ、この最低っぷり。
    うわ、信じらんない。
    最後の最後でこれで、このシリーズの評価ダダ下がり。

    そして、結局バルキスとシグマの関係は?
    ハトゥールが父親だってことは分かったけれど、バルキスのおばあちゃんになるのかしら?

全2件中 1 - 2件を表示

聖なる戦い―エル・シオン〈3〉 (P‐club)はこんな本です

ツイートする