地獄堂霊界通信2 (vol.4) (ミステリー&ホラー文学館 10 地獄堂霊界通信2 VOL. 4)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591073889

感想・レビュー・書評

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  • これも前作とは違う意味で、本来の地獄堂に近い話でした。
    啓発的な意味で…と言っていいのかな。
    そこで子供たちが大人だと「矛盾」としてしか捉えられないことを、真っ向から向かい合って、その限界すら見据えているのには、胸が痛い。
    最後に工事現場の加藤さんが、仕事を止めて実家の農業に戻った、というのには、唯一救われた気がします。
    あの大震災を知っている自分で読むと、また違った形で捉えられる話でした。

  • 大人の事情大全開! な話でした。
    予算を使い果たすためだけの工事に、壊されていく自然。
    なぜ作るのか、作ってどうするのか。
    使えないものを作ってどうするのか。
    それは誰もが思っている事です。
    が、その仕事をする事によって、食いっぱぐれが起こらない事も
    確かな現実です。

    壊すのは一瞬、けれど戻すのには時間がかかる。
    目に見えて分からない分、戻っているかも分からない。
    自然がなくなっている、という口で、自然を壊して便利を生みだす。

    確かに便利がなければ生活ができない事はあります。
    こうしてネットも出来ないわけですし…。
    真剣に考えさせられる内容ではありましたが
    どうせ襲うなら上の人間になぜしないのか、と
    思うものもありました。

著者プロフィール

和歌山県生まれ。本シリーズの第1作目で産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞。「ファンム・アレース」シリーズ(講談社)「大江戸妖怪かわら版」シリーズ(理論社)など、YA(ヤングアダルト)小説の作家。

「2023年 『妖怪アパートの幽雅な日常(26)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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