机のなかの竜の森 (おはなしパーク)

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制作 : 岡本 順 
  • ポプラ社 (2003年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (62ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591078785

机のなかの竜の森 (おはなしパーク)の感想・レビュー・書評

  •  タイトルに惹かれて読んでみたが、竜、ほとんど出てこないし。ありがちと言えばなんだけど、ありがちな話。
     机の中で竜を育てるというのは、夢があっていいな。それにしても、私はどうも竜、ドラゴンという存在に弱い。

  • 木の机の引き出しに広がる、ちいさな自然。土をいれて雲をいれて、ドングリみたいな竜のたまごを植えると・・・。

    「いい竜売ってます」ぼくの小学校の前にふしぎな屋台がたっていた。「かわいい竜」「じょうぶな竜」「ものしずかな竜」売れないらしい屋台ののぼりは、毎日台詞がかわっていた。どうしても竜がほしいぼくは屋台のおじいさんと話した。おじいさんはぼくの机が木で出来ていると聞いて、ドングリを渡した。「これは竜のたまごさ」ぼくは机のなかでえ竜を育てることになった。一番下の引き出しを空にして、竜を飼うセットの土パックを出してひく。そして、ドングリ型の竜の卵をたくさん植える。説明書どうり、雲のパックにジョウロで水をそそぎ、引き出しの中に注ぐと綿菓子みたいなのがでてきて、チカチカと雷を出した。「川」「風」を入れてやるとやがて木が生えてきた。友達にもドングリと竜栽培セットをあげて、木の引き出しで育てることを約束した。引き出しの森は蛍などの昆虫がふえ、小さなリスがいたり・・・そして、木々は落葉して引き出しはめっきりさびしくなった。北風が吹き、水をやることもできなくなってしまった。年末、除夜の鐘を聞きながら、寂しくなった引き出しを見て泣いていると、その涙が引き出しに落ちて、そこから竜が現れた。青銀色のトカゲほどに小さいけれどりっぱな竜。古い机はすがたをぐんぐん変えて、枝をのばして木になった。そして独りでに窓をひらいて竜は飛び去った。町をみると、他にも、家から木の枝がでているのが見える。友達の家だ。竜たちは空へ空へ舞い上がり、天の川へと飛んでいった。
    ファンタジーへの入り口も面白いし、自然を大切にという願いもこもった物語だと思う。

  • 「ほんとにメスだったら、よかったのにね」
     すると、お父さんがぼくの頭に手をおいた。
    「メスでなくても、おとうさんは、ピヨ子のことが大好きだったよ」
     ぼくは、小さくうなずいた。


     かわいたタイルみたいに、いっしゅんひやりと冷たくて、すぐにさらっとなめらかな肌ざさり。銀細工みたいなうろこがこすれて鳴って、耳のそばで、ちりちりと鈴のような音を立てる。
     竜の体からは、ひきだしのなかの初夏の森とおなじにおいがして、おでこのあたりが、すうっとすずしくなる。

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机のなかの竜の森 (おはなしパーク)はこんな本です

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