宇宙でいちばんあかるい屋根

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著者 : 野中ともそ
  • ポプラ社 (2003年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591079072

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宇宙でいちばんあかるい屋根の感想・レビュー・書評

  • 小さい頃、カギっ子だったワタシが
    「いつかワタシのところにも来てくれたらいいのに!」
    と夢中になって読んでいた、カギばあさんとも重なる星ばあ。

    でも、かぎばあさんみたいにかわいくて優しいおばあちゃんではなく
    口の悪いあくの強い星ばあ[笑]
    でも、そんなところがまた愛おしくてかわいい元気なおばあちゃん。

    主人公の女の子と星ばあの関係はたった何時間でワタシの心の中に
    イキイキと息づいて、切なくてあったかくて優しい余韻を残していった。

    物語の大切なアイテムの1つと出てきた、私も大好きな糸電話。
    窓から広がる夜の宙に銀色にキラキラ光りながら垂れ下がる糸。
    思い出すたび胸が震えるような神々しい絆が見えた景色。

    切なさで心がきゅうっと萎れた夜は星ばあを見上げよう。

  • 中学生の女の子が主人公。
    父親の再婚、大好きなお兄さんがいるご近所さんの家庭事情、元彼の不良化と様々な出来事がある中、見かけが派手で口の悪いおばあさんと出会い、色々な関わりにより成長をしていくお話。
    話の展開がダラダラしていないので、読みやすくまとまりがありよかったです。

  • お話のイメージそのままに、装丁のきれいな本。
    白地にパステルカラーで描かれた表紙のイラストが
    半透明のカバーをふわっと纏っている。
    ページ左下のノンブルの横では
    小さなお月様がまあるく満ちていき、そしてまた欠けて。。。

    「あたりまえでいること」を
    とびきりすてきに表現できる男の子、亨くんに憧れるつばめ。
    一世一代の意思表示として投函した手紙をきっかけに
    「たのみごとをきいてやるよ」とうそぶく星ばあに巡り会う。

    毒舌で、中学生に平気で弁当やお菓子をたかり、
    「遅れてきたグランジばばあ」(つばめ評)との表現も頷ける
    奇抜なファッションに身を包んだ、この星ばあが魅力的だ。

    家庭を捨てた母に代わって
    幼い頃から自分を育ててくれた継母に、さりげなく気を遣って
    家族としての「あたりまえ」の風景を支えていると思っていたつばめが

    姉の起こしたゴタゴタに巻き込まれて車椅子生活になった亨くんの
    「あたりまえ」じゃない姿に触れ、弱音を聞き、
    えんじ色の陶器瓦の屋根の家に住むという
    星ばあの孫 マコトくんを一緒に捜し回って
    やさしくて祖母思いだったはずのマコトくんの現在の有り様に傷つく時

    ふわふわと憧れていた「あたりまえであること」の重さを知って
    メアリー・ポピンズのように飛びたかった少女は、
    しっかりと足を地につけて、大地から空を見上げ始める。

    ノンブルの横で満ち欠けしていた月が
    愛すべき星ばあの象徴であったことが切ないけれど、
    思春期真っ只中のみずみずしい感性で
    ぜひ手に取ってほしい本です。

  • 人は自分が思っているよりも、人から理解されているのかも知れない。
    本当の意味で、誰かと繋がることができるとしたら、それは、どれだけ本心からの言葉を伝えられたかということもあるのかな?と思う。
    相手を決め付けることなく、無心な目で見つめ続けることができたら、心の奥底から、繋がることができるのかなと。

    児童書とも、ファンタジーとも言えるかもしれない。
    そこを考えると、わざわざジャンル分けすること自体がナンセンスなんだろうが。
    読み手によって、いろんなふうに読める話だと思う。

  • 中学生の女の子つばめと、星ばあとつばめが名付けた、謎のおばあちゃんと関係を深めていく話。
    星ばあみたいに、口は悪くても本当は心があたたかく優しい人って、なかなかいない気がする。
    いまは、親も祖父母も、子供に必要以上に過保護で甘い人が多い気がするので、こうやって厳しい愛のある事を言える大人と接する機会がない現代の子供たちは、ちょっとかわいそうな気もしました。
    愛情があるから、相手に厳しい事を伝えたり叱ったりできる、また何も言わなくても相手を優しく見守ることも。

    星ばあは魅力的だったけど、主人公のつばめは個人的に嫌いだと思った(笑)野中さんの物語の主人公は、わりと好きなキャラクターが多いけどこの子はダメだったなぁ…

  • おすすめです!中学生のつばめが夜の屋上で出会ったのは、毒舌のお婆さん・星ばあ。ファンタジーなのかな、と思わせるような話でした。雨の中、クラゲにつかまって空中をさまよい、家々の窓を覗いていくという夢の中のシーンが印象的です。透明カバーも素敵。

  • ジャンルは何だろう.ファンタジーでもミステリーでもないんだけど,ちょっと非現実な心温まるお話.星ばあとの交流で多感な中学生女子つばめの心も癒されていく.最後の糸電話のところ,本当に繋がったらよかったですね.

  • 涙をぐっと堪えたラストでした。

    若干稚拙な感じのある言葉遣いだったし
    何個かタイプミスがあったけどね(^-^;)
    浅倉なのに1個朝倉になってた…
    亨くんかなり重要人物だぞ??
    あと比喩のモチーフがころころ変わるのも気になったかなぁ。

    でもストーリーはよかった◎
    もう少し育ったら素敵な小説家になると思うよ☆


    星ばあ素敵だね。
    少し寂しい気もするけど、幸せな気持ちになるいい作品でした(^_^)

  • 『ぴしゃんちゃん』と似たような、ちょっと不思議系泣かせる小説。
    疲れた時にはこういう優しいあまい話が楽でよろしい。
    ぴしゃんちゃんの時も思いましたが、
    星ばあの云う事がいちいち正論でカッコイーです。

  • 不思議なおばあさんとの出会いと少女の成長

  • 図書館で装丁に惹かれて、手にした本。
    著者の名前は知りませんでしたが、大当たり、とても素敵な本でした。

    文体、言葉が、読みやすく分かりやすい。
    野中ともそさんの他の作品も読んでみたい。

    星ばあ、マコトくんに会えて良かったね。
    つばめは、きっと素敵な大人になるだろうな。
    読後感の良い、温かな作品に出会えて良かったです。

  • いい話だった。凡下なことしか言えませんけどいいお話でした。
    お隣の亨くんに主人公がなぜそんなにも心酔しているのか、あぁ、わかるなぁ、と思わせるそれなりの魅力があって、終始頷きながらページを捲ってました

  • いいお話でした。
    文庫版買おうかなぁ...

  • こういうカワイラシイ装丁のものにはだまされやすい

    たぶん「こんなもんでしょ」という感想を持つだろうと
    読む前に考えていた通りの感想
    ハズレじゃないけどアタリでもない
    さて次は何を読もうかな・・・な読後感
    ところどころつじつまあってないのが気になったなー
    10代で読むならいいかもしれない

    「知らないもんはないもんだと決めつける、そんな狭い心を無知ってんだ」
    ってとこはイイナとオモッタ

    他のも読んでみたいとは思わなかったけど
    すばやく読み終えたのと
    イイナと思えたところがあったので星3つにしておこう

  • 長女が借りてきたのを、私だけ読んだのかな。
    面白かった。読みやすい。

  • 夜は、ときどきひどく残酷に人をあやつってしまう

  • 野中ともそ
      ポプラ社 (2003/11)

    表紙がかわいいです
    14歳の少女つばめと 嫌味で品のない星ばぁ
    二人の心が触れ合って
    とてもあたたかいストーリーでした

    この著者は初めて読みました
    やさしい文章でひきつけます

    ただ「感動のラスト」 とありますが ちょっと物足りない気もしました

    ≪ 暮らす人 屋根に生きざま 伝わって ≫

  • 初めて読んだ野中ともそさんの本。あったかい、優しい気持ちになりました。この著者のことばの選び方は、すごくふんわりしていて、いろんな悲しいこととか、厭なこととかも優しく許容してくれるような、そんなかんじです。

    中学2年生。多感な年頃のつばめが出会った風変りなおばあさん、星ばぁ。星ばぁと話しながら、つばめはだんだんと心を成長させていく。出来ないことを、他の何かのせいにしないで、自分で一歩をふみだすこと。わかっているけど、この年になっても出来ているか自信がない。でも、恐がってても、失敗するかもしれなくても。
    自分で踏み出さないと、なにも始まらないんだなぁ。

    星ばぁが、意地悪く、嫌味たらしく、でもとっても優しく、それを教えてくれました。

    星ばぁとの、素敵な話がぎゅっと詰まった一冊でした。

  • 中学生のつばめと、星バアと言われるおばあさんが
    梅雨から夏にかけて、書道教室のあるビルの屋上で知り合い
    まごついてばかりいるつばめと、辛辣で明朗会計(?)の星バアの
    あたたかいやりとり
    時は過ぎて、同じ形には戻らない、切なさ
    中学生の恋や友達関係、家族のこと、思春期ならではの感覚
    もう、ずっと昔のことだけど、こうして小説になって読むと
    鮮やかに思い出すんだよなぁ

  • なんかいい本らしい、ときいてはいたのでいつかは読もうと思っていた本。
    よかった。

    星ばあのひとことひとことが結構ズバズバきた。
    けど突き刺さるわりに後味が悪くない。
    つばめはいい出会いをしたな、と思う。こーゆー出会いは
    かなり貴重。


    本当に飛べるのか、信じるのと信じないのと半々なとこだったけれど
    最後の最後で本当に見えない人には見えてなかったんだ、と納得。
    どこかで誰かが自分のことを思っててくれた、そんなほんのちょっとした
    ことが心の棘を抜いてくれるきっかけになったりする。
    中学生の時に読んでいたらもうちょっと柵を取り払おうとする努力をしたかも。
    ご近所の幼なじみに対する想いや自分の家族を見つめる目。
    夜に書いた手紙を夜に出すとゆーあり得ない失敗に始まった物語は
    ひと夏を経てつばめの世界をぐんっと広いものにしたんじゃないかな。
    とても好きだ。

  • イラストレーション/峰田美史 ブックデザイン/緒方修一、留目かおり

  • 初めて読んだ野中ともそさんの本です。

    星ばぁのぶっ飛んだキャラクターに相反して。
    とてもほっこり、最後は温かな気持ちにさせてくれる作品でした。
    成長するための強さを教えてくれる。
    星ばぁの一言一言が、読みながら胸に深く残りました。

  • 習字教室の屋上で出会った星ばあ。底意地が悪くて、いつも食べモンをたかってきて、説教をたれる。変なファッションにキックボード。でもなぜか憎めない。星ばあとの出会いから、私、つばめ(中学生)は自分のこと、初恋の男の子のこと、家族のことを見つめ直す。
    ラストはちょっと泣けた。

  • こういうくせのあるおばあちゃんが出てくる話好き。
    中二病真っ只中な主人公がくすぐったい。

  • 話がしっかりしていて有難い。思わず感動して涙が出てきました。

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