宇宙でいちばんあかるい屋根

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591079072

感想・レビュー・書評

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  • 小さい頃、カギっ子だったワタシが
    「いつかワタシのところにも来てくれたらいいのに!」
    と夢中になって読んでいた、カギばあさんとも重なる星ばあ。

    でも、かぎばあさんみたいにかわいくて優しいおばあちゃんではなく
    口の悪いあくの強い星ばあ[笑]
    でも、そんなところがまた愛おしくてかわいい元気なおばあちゃん。

    主人公の女の子と星ばあの関係はたった何時間でワタシの心の中に
    イキイキと息づいて、切なくてあったかくて優しい余韻を残していった。

    物語の大切なアイテムの1つと出てきた、私も大好きな糸電話。
    窓から広がる夜の宙に銀色にキラキラ光りながら垂れ下がる糸。
    思い出すたび胸が震えるような神々しい絆が見えた景色。

    切なさで心がきゅうっと萎れた夜は星ばあを見上げよう。

  • 映画化をきっかけに。星ばあとつばめの配役しか知らないけれど、もう充分に。観たい…!

  • おすすめです!中学生のつばめが夜の屋上で出会ったのは、毒舌のお婆さん・星ばあ。ファンタジーなのかな、と思わせるような話でした。雨の中、クラゲにつかまって空中をさまよい、家々の窓を覗いていくという夢の中のシーンが印象的です。透明カバーも素敵。

  • いいお話でした。
    文庫版買おうかなぁ...

  • 長女が借りてきたのを、私だけ読んだのかな。
    面白かった。読みやすい。

  • なんかいい本らしい、ときいてはいたのでいつかは読もうと思っていた本。
    よかった。

    星ばあのひとことひとことが結構ズバズバきた。
    けど突き刺さるわりに後味が悪くない。
    つばめはいい出会いをしたな、と思う。こーゆー出会いは
    かなり貴重。


    本当に飛べるのか、信じるのと信じないのと半々なとこだったけれど
    最後の最後で本当に見えない人には見えてなかったんだ、と納得。
    どこかで誰かが自分のことを思っててくれた、そんなほんのちょっとした
    ことが心の棘を抜いてくれるきっかけになったりする。
    中学生の時に読んでいたらもうちょっと柵を取り払おうとする努力をしたかも。
    ご近所の幼なじみに対する想いや自分の家族を見つめる目。
    夜に書いた手紙を夜に出すとゆーあり得ない失敗に始まった物語は
    ひと夏を経てつばめの世界をぐんっと広いものにしたんじゃないかな。
    とても好きだ。

  • 表紙と、雰囲気と、ラスト、がいい。

  • 読みやすくてよかった☆読後感がいい。

  • 図書館。
    なんてきれいな言葉たち。

  • ほんわかして、やさしい。

著者プロフィール

作家、イラストレーター。ニューヨーク在住。98年「パンの鳴る海、緋の舞う空」で小説すばる新人賞受賞。主な著書に『フラグラーの海上鉄道』『宇宙でいちばんあかるい屋根』『カチューシャ』『世界のはてのレゲエ・バー』『おどりば金魚』『チェリー』『犬のうなじ』『ぴしゃんちゃん』『鴨とぶ空の、プレスリー』『海鳴屋楽団、空をいく』『つまのつもり』など。

「2016年 『虹の巣 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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