- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591082935
感想・レビュー・書評
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2022/11/24
2022年29冊目。
デスペローカッコ良かった。読み聞かせにも良さそう。 -
文章はあたたかでやさしい平易な語り口調で親しみがもてます。原作が醸しだしている雰囲気をくみとり、ダークな趣きは少し抑えていますが、それを日本語の語彙や文章そのものに滲ませている。童話の伝統的な「神の視点」や「全知の語り手」の手法が読者をおとぎの世界へと誘います。個人的には、闇の世界にも光の世界にも身の置き所をなくしたドブネズミの姿が、なんとも哀れで、深く印象に残りました。2004年ニューベリー賞受賞。
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お姫様に恋したハツカネズミ、光に憧れたドブネズミ、父親に売られたミグと心優しいお姫様。4者の運命が交差し、愛と復讐、妬みと憧れ、冒険と許しの物語。その真ん中に癒しのスープがあるのが素敵。
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光にあこがれるドブネズミのキアロスキューロに、お姫様になりたい召使ミグ、お姫様に恋したハツカネズミのデスペロー。
ミグがお姫様と服を交換すればお姫様になれると信じているところがとても切なかった。
誰かを愛すること、許すこと、そんなことがちりばめられたハッピーエンドのお話。 -
60点。複雑で不思議で微妙な物語。
この作家の「きいてほしいの、あたしのこと -ウィン・ディキシーのいた夏」はよかったのに。
でも、「きいてほしいの…」では穫れなかったニューベリー賞を、2004年にこの作品で穫れたのだそうです。
ありきたりの話では賞が穫れない時代なんでしょうか。
デスペローもロスキューロもDV被害者のミグも、たよりにならない両親をもったピー姫も、決して幸せでない主人公たちがそれなりに幸せになるまで。
amazonレビューを見ると原作はよかったようですが、翻訳されることで、失われたよさがあるそうです。
個人的には作者の語りがケストナー以上に違和感ありました。
ケストナーはもう古典だし、しょうがないんですし、飛ばし読みできるのでよしとして、これは飛ばし読みできないので苦痛でした。
子どもは好きかなあ?
イラストはとてもかわいいです。
でも、ほかにもよいファンタジーはあるので、そっちを先にすすめたいです。 -
夢や希望ばかりの明るい部分だけでなく、人間の陰湿さや欲望などの陰の部分も描いていることが意外だった。そんな中、どんな時も果敢に突き進むデスペローがとても可愛いかった。
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とにかく表紙がかわぃぃです-✿*。
お話もとっても感動しますよ^^*
ぜひ読んでみてください!おすすめ
です* -
児童書。なんとか賞受賞ってことなので、図書館で借りてみた。
ちっぽけな子ネズミのデスペローが、大好きなお姫様をピンチから救う話。
姫と子ネズミ、敵役としてドブネズミと召使の女の子が出てくる。
敵役の子たちも、完全なる悪としては書かれておらず、最後は全部丸く収まって大団円です。さすが児童文学。
でも大人読者としては、少しは懲罰があってもいいのではと思いました。え、お咎めも何もなしで終わりなの?と。