- Amazon.co.jp ・本 (70ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591085929
感想・レビュー・書評
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著者は新潟県川口町に住む絵本作家です。絵本といっても、生き物をリアルに描くのを得意とされています。その著者が新潟で地震に出合い、その後どのように過ごされたかがつづられています。一つの村が共同体として、みんなが協力し合って生活している様子は、悲惨な状況にあるにもかかわらずほほえましく感じられることもありました。それぞれが、危機的な状況の中で臨機応変に対応することで何とか乗り越えてこられた様子がありありと伝わります。「町のメッセージタワーが傾いている横で、リンドウがいつもと同じように青紫の花を咲かせ、そこにオレンジ色のアカタテハが止まっている。地震であわてふためいているのは人間だけ。ほかの生き物は何もなかったように平然としている。よく考えると、地球のこの長い歴史の中で、このような地震は何度となく起こっているはず。地震もまた自然の営みである。」この最後の一節に、著者のすべての思いが描かれているように感じました。
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資料番号:020144648
請求記号:369/マ -
請求記号: 369 マ
資料番号:020144648 -
絵本作家の松岡達英さんが、自身の被災体験をつぶさに再現。寒さのなか自家用車のなかでの避難生活など、なってみないとわからないこと。被災地の豊かな自然描写が復興の希望を感じさせる。小学校5年生ぐらいから。
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2004年10月23日、自然豊かな川口町をおそった震度7の地震。絵本作家の松岡さんは、川口町のアトリエで地震にあう。自らの地震体験、避難生活を送る人々に取材した話をイラストとともに伝える。
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0911『自然とかがくの絵本総解説』より